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S
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シンフォニック/シアトリカル
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シンフォニック・ブラック
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ドラマティック
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叙情/哀愁
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東アジア(日本を除く)
SCREAMING SAVIOR (惊叫基督)
INFINITY (宙海)
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1.
Usher-to-the-ETHER
★★★
(2013-07-24 20:41:06)
2012年発表の2nd。
どうも中国って鬱ブラックには強いけど、シンフォブラックではCHTHONICやANTHELIONのいる台湾、SAD LEGENDのいる韓国と比べると少し弱いような印象があったんですが、その勝手な思い込みを覆すような、ハイクオリティなシンフォニック・ブラックですね。刻みやメロディックなリフ、叙情的なギターソロも多用する、メロデス的な取っ付きやすさも備えるギターワークに、ストリングス・ブラス系の派手なキーボードだけでなく、二胡やピアノ、フルート(らしき音色)なども取り入れた、絢爛ながらメリハリの付いた作風。
二胡がまるでゲーム音楽の如きキャッチネスに満ちたメロディを振りまき、ギターソロも叙情的な「Ode to Expedition」の名曲振りを考えると、もっと二胡はメインでフィーチャーして欲しかったと思わなくもないですが…そういったあからさまにオリエンタルな要素を取り入れていないパートにおいても、どこか大陸的な大河に揺蕩うような優雅さがあるのが良いですね。「Sanguinary Salvation」のギターソロとピアノの絡みなんかはその好例でしょう。
メジャーバンドしか聴かないような人が聴いたとしても、きっと満足して頂けるに違いない、ハイクオリティで派手なシンフォニック・ブラックで、しっかりアジア産らしい叙情を感じさせてくれる良作なんですが…ちゃんと(?)灰汁の強さもありますね(笑)。通常のデス声の他に、笑って唸ってがなって歌う、演技派ヴォーカルがフィーチャーされてるのが正にそれ。前半での存在感が半端ないです。正直大袈裟過ぎて笑ってしまいます(笑)。
ブックレットを読むと、「俺たちの音楽を中国の外の人に聴いてもらう事が夢だった」と、ブラックメタラーとは思えない(笑)殊勝な言葉でレーベルへの感謝を述べていますが…このクオリティなら遅かれ早かれ世界中の好事家連中が目を付けたのは間違いないんじゃないでしょうか。CHTHONICやANTHELION、SAD LEGEND辺りのメロディックでオリエンタルなシンフォニックブラックが好みであればまず買って損はないでしょう。
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