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悪魔のいけにえ
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解説 - 悪魔のいけにえ
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1. ダイアスパー ★★★ (2013-08-14 18:29:48)

1974年公開のアメリカ映画。予算はわずか8万ドル、当時の基準で言っても、とても商業映画とは思えない、極限の低予算映画である。しかし、これがデビュー作である監督のトビー・フーパーの才気と、撮影現場の劣悪な環境、それに起因するスタッフ・出演者の真に迫った精神異常が作品にそのまま反映され、映画史上稀に見る「本物のキ●ガイ映画」が誕生した。

ワゴン車に乗って旅をする、ヒッピー風の若者の一団が、テキサスのド田舎に住む狂人一家の手にかかって、次々と虐殺されるというストーリー。しかし後のB級ホラーに定番のスプラッター描写は、わずかに2カット程度しか存在しない。

狂いまくったデザインセンスや色彩感覚、徹底してリアルな演技(いや、これは演技じゃないのかもしれない・・・)、不快すぎる情景カットに、ぶつ切りで意味不明な音楽など、様々な方法を駆使して、「映画史上最も怖い」と評されるホラー映画が誕生した。

通常の劇場用35mmではなく、学生映画や自主映画で使用される16mmフィルムで撮影されたせいか、画質の粗い。それが、この作品の異様なリアリティに一役買っている。終盤はカメラの故障で、前半よりさらに画質が悪化して楽しませてくれる。

パッケージに描かれたレザーフェイスの顔面マスクの造形だけでもそのヤバさが理解できるとは思うが、後の「13日の金曜日」や「エルム街の悪夢」のようなコケ脅しではない、本物の恐怖を味わえる作品だと思う。



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