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IWSKさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 101-200

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IWSKさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 101-200

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UNISONIC - Unisonic ★★ (2015-03-27 23:56:31)

キスクとカイのバンドということで守護神伝のサウンドを期待してしまうが実際そうではない。しかもメロディアスなハードロックが大半を占め疾走曲やメタルの要素は皆無だ。だがこれでがっかりしてもらったら困る。妙に明るいものもあるが、ソングライター陣が優れてしるので肝心の楽曲はなかなか良く円熟の域に達している。またキスクの歌唱力も素晴らしく、超絶ハイトーンは封印しているものの低音の歌い方はますます磨きがかかっている。自分はHelloweenの問題作やキスクのソロを聴いているのでこのバンドに対してあまりいい印象を持っていなかった。しかし少なくとも前述したものよりかは良く不安も払拭出来たので買って良かったと思った。


PRETTY MAIDS - Jump the Gun ★★ (2015-03-26 23:54:39)

これが完成するまで様々な困難があったがそれを見事乗り越え万全の状態で世に出した作品だと言える。パワフルだけどどこかコマーシャルな一面を持つ楽曲や、もろ80年代のバンドにありがちなシンセの音のようにアメリカ進出を意識した音作りをしている。ただ一曲一曲は優れたものなのに世界制覇盤にはならなかった。今聴くと悪くはないが当時の飽和状態であったシーンの中だと個性が足りず商業的に失敗となった。あとポップすぎることや時代がメロハーを求めていなかったことも含まれるのではないかと思う。


LABYRINTH - Freeman ★★ (2015-03-25 23:52:19)

ディストーションを利かせたギターサウンドとプログレッシブな曲構成という前作の方向性をさらに進化させたのがこの作品だ。しかし疾走曲と呼べる曲が少なく2nd,3rdの頃の音楽性ではない。ミドル曲が大半を占めるせいもあってその点ではがっかりしたが、比較的コンパクトでヘヴィさは過去最高かもしれない。賛否両論あるかもしれないがこれが4th以降の彼らの姿であって過去にとらわれず新境地を開いている。プログレッシブメタルに舵を切ったと割り切ると意外と良かったりする。


EVANESCENCE - The Open Door ★★ (2015-03-24 23:50:23)

ヘヴィロック寄りの部分もあるがそれはハードな面を推し進めた結果であり、要となるゴシックな部分はもちろん健在でストリングスやピアノも効果的に使われている。エイミーの歌唱力はますます力強さを増し、ダイレクトにリスナーの耳に届くようになった。ただアルバム全編通して聴くと最後まで集中力がもたない。キラーチューンが少ないのが最大の原因か。とはいえゴシック好きにはおすすめ出来る一枚。


DIVINEFIRE - Hero ★★ (2015-03-23 23:56:42)

キラキラしたシンセとザクザクと刻まれるリフの融合がたまらん。シンフォニックメタルにしては珍しくアグレッションを重視していること、一曲一曲はそれほど長くないがスケールの大きさを感じとることが出来ることが持ち味だろう。またデスボが入っているためさらに攻撃的かつ禍々しくなった曲や、サビでSerpentのようなギターが聴けるバンド名を冠した⑨のようにメロデスみたいな部分もある。かなりの数のゲストが参加し、中でも元ソナタのミッコが参加した曲が良く彼らしいキーボードソロが聴けて個人的には満足だ。ちなみにQueenのカバーは原曲より壮大な仕上がりとなり、女性シンガーの歌唱力が高いことに終始驚かされた。一体どこにこんな人材がいたんだ?


DELAIN - Lucidity ★★ (2015-03-21 23:49:12)

元Within Temptationのキーボードを中心に結成されたバンドで、落ち着いた感じのある壮麗なシンフォ/ゴシックメタルを聴かせてくれる。このアルバムではメンバーが決まっていないせいかNightwishのベース、Leaves'Eyesのボーカル、Within Temptationのボーカル等のゲストミュージシャンが参加しておりプロジェクト的な側面が強い。豪華ゲストを招いた割にはこの手の音楽におけるありきたりなものになってしまったがそれでも質は高い。じっくり味わうと良さが理解出来るかも。


AMARANTHE - The Nexus ★★ (2015-03-20 23:52:00)

前作より分かり易くキャッチーなメロディにも磨きがかかった一枚に仕上がった。トランス系の曲はメタラーとして好まないものの流麗なギターソロや聴き手を飽きさせない曲構成、フックのある歌メロ、ボーカルの配分は評価に値する。分かり易いため飽きが来るのも早いが初めて聴いたときのインパクトは絶大で誰でもすんなり馴染む。また、モダン系のリフが使用されているがそこまで重くなく全体的にポップなのでメタルが苦手な人にもおすすめ出来る。ここまでキャッチーだと売れ線狙いの一面もあるかもしれない。でも特筆すべき部分も兼ね備えているのでそこは評価すべきだと思う。


WATCHTOWER - Control and Resistance ★★ (2015-02-18 23:54:12)

ライブで再現出来るのかと疑いたくなるほど超絶技巧のオンパレードで、当然覚えられる曲はない。ボーカルはハイトーンの持ち主だがオマケ程度。スラッシュメタルがちりばめられているという点でDeathが近いと思うが、それよりかは遥かに複雑で頻繁に変拍子やテンポチェンジがある。Dream Theater以前に存在したバンドなので彼らに影響を与えたことはもちろん、プログレメタルの先駆けともなった。休む暇がないほど変化し続ける音楽性では聴く方も演奏する方も気が狂う。彼らこそ真の技巧派集団だ。


TWILIGHTNING - Delirium Veil ★★ (2015-02-17 23:51:41)

80年代のHR/HMの流れがある若手バンドと聞いてチェックしてみたが、内容は意外にもストラトやソナタがやるようなメロスピだったので期待以上の出来栄えであった。フォロワーかと思いきやそこは若さで押し切り独自のアレンジを展開させている。また近年の本家にはあまり感じられない分かり易さがありピュアメタルのあるべき姿を提示している。この一枚を聴いただけで次代を担う素質があると言っても過言ではない。それだけ説得力のあるバンドだ。


THEATRE OF TRAGEDY - Aégis ★★ (2015-02-16 23:43:17)

死の淵に引き込まれそうな甘美で妖艶な音楽性こそがゴシックメタルの真骨頂である。女性Voのはかない歌声と男性Voの不気味な歌声がダークでメランコリックな楽曲とマッチしている。メタル特有の激しさはないため人によっては陰鬱なものに聴こえるかもしれないが雰囲気ものに浸るには十分な一枚。


PRETTY MAIDS - Sin-Decade ★★ (2015-02-14 23:43:07)

カバーばかりが注目されたためメンバーにとっては重荷だったに違いない。しかしオリジナルの楽曲は質が高く抜きん出たものはないものの疾走曲、ミドル曲共に安定感がある。ハードロックを基調としつつメタリックかつパワフルに仕上げ結成10周年にふさわしい作品となった。


ARMAGEDDON - Embrace the Mystery ★★ (2015-02-14 00:00:12)

前作はメロデス路線だったがここで正統派のHR/HMへとシフトしたのは自然な流れである。なぜなら前作のままだとArch Enemyとかぶってしまうので差別化をはかるために必要な措置だったからだ。そのため彼が影響を受けたイングヴェイやマイケルシェンカー等のギタリストの影響がはっきり表れている。④や⑦のような異色ともいえる楽曲があるがそれは彼の音楽性の幅広さを物語っているともいえる。正統派ということで80年代の焼き直しと思われがちだが個性のアピール、彼なりの解釈方法をすることでオリジナルの正統派HR/HMに仕上がった。またリズム隊が強力なメンバーなのでプログレ的なエッセンスも感じ取れる。質は高いが過剰に期待すると消化不良になってしまうので彼の別の一面が見たい人におすすめ。


GYZE - Fascinating Violence ★★ (2015-02-09 00:00:07)

日本のメロデス界に新たな逸材がまた現れた。音楽性はSerpentの流れを汲むクサクサメロデスでモロ影響を受けている。だがクリーンVoの導入によりV系寄りのアプローチやモダンでヘヴィなリフを取り入れることで単なるフォロワーになっていない。ギターに関して言うとテクニカルな部分もいいがなんといってもメロディラインが素晴らしくセンスのあるギタリストだと感心した。ルックスも良く新世代のヒーローとして取り上げられる日もそう遠くないことだろう。昨年この作品の国内盤が発売されメジャーにも進出し近々2ndが発売される。楽しみな反面ルックスを鼻にかけセルアウトを狙った音楽性の腐敗が懸念されるが、彼らならそんな心配は無用で少なくとも1stと同等いや超える作品を世に出すだろう。


DARK TRANQUILLITY - Haven ★★ (2015-01-28 23:51:06)

前作は仕方なかったとはいえリスナーからすればやる気のないものに聴こえたが今作では前作の反省点を克服している。それを顕著に示したのがデスボとアグレッションの復活であろう。もうこれだけで復活の兆しが見えてきたようだ。終始退屈することなく彼らの世界観に浸っていたらあっという間に終わっていた。ミドルテンポ主体という点は克服出来ていないがメランコリックなメロディはそのままで前作から加入のキーボードのプレイを更にフィーチュアした結果新たな可能性を提示している。特にボートラのような明るい曲は新鮮に聴こえるだろう。冷気を纏った未来感のある雰囲気を重視した音作りはこの時点で欠かせないトレードマークとなった。この後今作と前作の音楽性が過去三作の音楽性とシンクロし素晴らしく劇的な復活を遂げることは言うまでもない。


CRADLE OF FILTH - Cruelty and the Beast ★★ (2015-01-27 23:49:52)

この一枚でバンドの音楽性を決定づけたと言っても過言ではない。コンセプト自体も悪くなくダニの声質によりホラーな世界観がダイレクトに伝わる。プロダクションの軽さと長尺が欠点となっているが、それを補うあまりの壮大でドラマ性のある楽曲と声の使い分けは称賛に値する。またシンセが活躍しているためブラックメタル初心者におすすめ。ボートラであるメイデンのカバーは彼ららしい部分もあるがオリジナルに忠実な仕上がりとなっている。


ALL THAT REMAINS - The Fall of Ideals ★★ (2015-01-22 23:46:53)

ここに来て一気にメジャー感が増したと思う。その証拠にクリーンVoの増強、キャッチーなメロディラインが挙げられる。ツインギターのハーモニーはかっこ良く技術も向上し彼らならではの味が出でいる。一曲目ばかりが強調されるが他の曲の質も高く最後までテンションや疾走感を損なうことがなく聴けるためメタルコアの部類では良く出来たものだ。メロデス的なアプローチをとるのもこれまた良い。ずばぬけたものはないが王道メタルコアの正しいあり方を示した一枚だと思う。


MURDERDOLLS - Beyond the Valley of the Murderdolls ★★ (2015-01-18 23:46:13)

Slipknotとは違う音楽性に戸惑いつつも意外な方向性を提示したのでこれはこれでありだと思った。初期Motley Crueの影響が強くそれをパンキッシュにしたようなサウンドだ。歌詞とサウンドの両方がストレートであるためリスナーの耳に直接届きやすい。またコンパクトにまとめた楽曲が多く最後までノリを維持できる。パンクっぽい部分もあるがハードロックの部分もあるので両方のリスナーにおすすめ。個人的にはヤワになったSlipknotよりこっちがいいな。


HIBRIA - The Skull Collectors ★★ (2015-01-17 23:54:44)

衝撃的な前作だったが今作は前作よりも格段にレベルアップを遂げた。もう一曲目を聴いた時点でそれは明らかである。一曲一曲の輪郭がはっきりしたこと、プレイヤーの技術が向上したこと、ギターのリフ、ソロが目立ち始めたことが改善点である。Voの熱さは相変わらずでこれがHibriaのトレードマークであることを改めて感じさせられた。この熱唱法と正攻法に沿ったサウンドであるからこそ違うメタルのジャンルを聴いても正統派に戻ってしまう。流行に流されず正攻法で攻める姿はまさしく漢であり漢のためのメタルと言っても良い。ベースが目立たなくなったこととキラーチューンが減ったことが少し気になったが、路線は変わらずむしろ磨きがかかったので4年待たされた甲斐があったと思う。最近まがい物のメタルが流行っているのでこの一言を最後に付け加えておく、これがHMだ。


CANNIBAL CORPSE - Bloodthirst ★★ (2015-01-16 23:55:47)

ジャケットが残虐な描写であるとともに音楽性も残虐極まりない。彼らの音楽はどれもたいして変わってはいないが混ざりものがないピュアなデスメタルであることは共通して言える。最初はどれも似たような曲ばかりで面白味がなかったが聴き進めるうちにはまっていく自分がいた。他のデスメタルバンドの影響はあるが彼らはやるべきことを最優先した結果このような仕上がりになったのだと思う。デスメタルの中では聴き易くリフもかっこいいためおすすめ。速くて残虐、これが正しい姿だ。


ANDI DERIS - Million Dollar Haircuts On Ten Cent Heads ★★ (2015-01-14 23:53:09)

正直1stはかなり退屈なアルバムだったし2ndも未聴ということで本作を買わない予定だったが中古屋で安かったので買ってみた。出来の方は予想より遥かに良く退屈することがないまま彼の世界観に引き込まれた。ギターソロやツーバスが目立ったせいで一部の曲ではへヴィな仕上がりとなり、それと同時にあの独特でポップなメロディのアンディ節も健在である。また彼のソロアルバムには人柄もにじみ出ているのでそこも注目すべきポイントである。これが今のHelloweenに求められる音楽性ではないがバラエティ豊かな作品であることを考慮すると90年代のHelloweenなら演奏している可能性は高い。1st,2ndの反省点を踏まえて仕上げた今作はどこから聴いても彼らしい音楽が詰まったソロ作品の最高傑作である。


POISONBLACK - Lust Stained Despair ★★ (2015-01-01 23:58:45)

Sentencedではなくこれから聴き始めたため比較は出来ないが、Sentencedよりはへヴィな作風であるため受けつけない人もいると思う。キーボード奏者もいるが今回はバンドサウンドを前面に押し出すことをメインに曲を書いたと思うのでその目論みは当たっている。ただへヴィだけではなくメランコリーなメロディもあるのでその辺は北欧のバンドの強みだろう。ホント寒空の下にぴったりだ。目立つものがない反面楽曲の質は平均的に高いので興味を持ったら聴いてみるのもあり。ゴシックを期待するのではなく北欧産HR/HMとしてとらえた方が楽しめる。


NAPALM DEATH - Enemy of the Music Business ★★ (2015-01-01 01:07:24)

グラインドコアは苦手な部類に入るがこれはデス、スラッシュ、パンクの要素があったのですぐに馴染めた。これらの要素を全て網羅し上手く組み合わせることによって、出だしからテンションとアグレッションが高くグラインドコアの帝王の名にふさわしい作品となった。一番印象に残ったのはドラムでリズムのパターンが多くスピードが速いので素晴らしいドラマーだと思った。一曲一曲が短い、ギターソロがない、構成が金太郎飴状態というのが欠点となるかもしれないがそんなことは気にならない。聴き易い作品なのでグラインドコアが苦手な人も気に入ると思う。


TESTAMENT - Demonic ★★ (2014-10-29 23:56:29)

これは前作の延長線上でありへヴィネスの追求の結果デスメタル寸前まで接近した。チャックのドスの効いた声とデスメタル出身のジーン・ホグランの参加の二つが貢献している。中途半端ではなく徹底した姿勢を貫いている点も潔い。ただしミドルと重さを主体にしているのでこの手が嫌いな人にはおすすめ出来ない。歴史を語る上では必要だがらしさは感じられないので別バンドとしてとらえたほうが良い。キラーチューンの不在とギターソロの少なさがアルバムの評を下げてる気がする。


TESTAMENT - Low ★★ (2014-10-26 23:42:28)

アレックスの脱退により方向性がガラッと変わった。しかしモダンへヴィネスへのシフトチェンジが功を奏したのか前作の欠点であった退屈さは払拭され攻撃的な曲が増えた。音が重いのは全曲通して言えることだがチャックの声を更にドスを効かせたデスメタル寸前の曲も収録されていることから新たな挑戦もしている。90年代モダンへヴィネスを追求し生き残ったバンドがいる反面らしさを失ったバンドもいた。しかし彼らの場合らしさは残っている。アレックスの脱退により流麗なギターソロは聴けないが彼なしでもバンドが存続出来ることをこのアルバムは示しているし痛手にもなっていない。


STRATOVARIUS - Episode ★★ (2014-10-23 23:50:58)

ここで最強の布陣が揃い更なる音楽的発展を遂げたことは言うまでもない。①を聴いた時点で確信した。他にも②や⑤のような疾走曲、③や⑫のようなバラード曲と今までより佳曲が多い。ただ欠点も存在し前半の展開が良すぎたせいか後半ダレてしまうこと、引き出しが狭くパターン化していることが気になった。トータルタイムが60分越えというのも聴き手の集中力をそぎ落としてしまう。コンポーザー能力を疑っているわけではないがアルバム構成が悪い気がする。申し訳ないがこれが最高傑作と言う人の気持ちは理解しにくい。


SPIRITUAL BEGGARS - Mantra III ★★ (2014-10-22 23:48:41)

体制は変わらないが前作との決定的な違いはオルガンを入れたことで楽曲に更なるアクセントが加わったことだろう。また今作は無駄な曲が一つもなく濃厚なハードロックを堪能できる。70年代のロックをベースにしていることはどの作品にも共通するがこれほど質の高い作品を90年代に発表するとは当時誰も考えつかなかっただろう。マイケルがハードロックアーティストとして認められている理由がこの作品にある。この後これをいとも簡単に超える作品を連発するのでここがターニングポイントととらえることが出来る。


STRATOVARIUS - Fright Night ★★ (2014-10-15 23:50:06)

これはハロウィンとインギーを足して二で割ったサウンドと言われても仕方ないな。曲構成の面ではパクリが目立つしメリハリもない。アルバム自体も短期でレコーディングしたせいか稚拙な部分が目立つし音も良くない。まあだんだん良くなるのでこれは黒歴史としてとらえておくがこのままの方向性だと今ほど成功する確率は低く最悪の場合解散もあり得る。彼らの中では恐ろしく出来が悪いアルバムなのであまりおすすめはしない。当時ライナーノートを書いた人よく冷静にレビュー出来たな。私だったら批判しか思いつかないよ。


SPIRITUAL BEGGARS - Another Way to Shine ★★ (2014-10-14 23:44:43)

キーボードはないがそれを補うあまりのクオリティはある。3ピースというシンプルな構成ながらも楽曲は年季がはいっており通好みのサウンドだ。後の作品に比べると洗練されきっていない部分はある。しかしドゥーム、ロックという軸はすでに健在だ。初心者向けのアルバムではないが何枚か彼らのアルバムを聴いた人におすすめ。


ヘタリア AXIS POWERS - ヘタリア キャラクターCD Vol.7 ロシア ★★ (2014-10-11 23:40:39)

なんだこの両極端なまでのキャラソンは。まあメタラーにしては一曲目の方がいいに決まっているがボーカルの声がなよなよして曲に適していないため少し残念。二曲目はほのぼのポップスなのでどうせなら一曲目のようなゴシックメタルに統一してほしかったがあくまでキャラソン。そこは仕方ないか。


KAMELOT - Poetry for the Poisoned ★★ (2014-10-10 23:49:20)

世界観は維持出来ているものの今作では目立つ曲がなかったというのが第一印象。これまでの作品の中では一、二位を争うほどメタリックに仕上がっているがシンフォニック度は減退した。新しい要素は取り入れていることは理解出来る。しかし持ち味を上手く生かされていないことについてはいくらか点を引いてしまう。そういう意味ではEpicaのシモーネとのデュエットと四部構成のタイトル曲が一番いい出来だった。またゲストもかなり豪華で特にガスGが参加した⑤はギターソロがかっこいい。このバンドギターソロだけは微妙なのでたまに彼が参加するのもいいだろう。これがカーンの最後の作品となってしまったがゆえ有終の美を飾って脱退してほしかったというのが正直な感想。


DARK TRANQUILLITY - Character ★★ (2014-10-08 23:56:16)

一曲目を聴いた時点でダートラの最高傑作と確信した。音楽性は前作の延長線上にあるがよりアグレッシブに、プログレッシブになった。リフに関しては慟哭のメロディが復活し2ndや3rdの頃を思わせる部分もあったが当時の音楽性に回帰したというわけではない。そこで4thから加入したキーボードの存在が鍵となってくる。モダンで退廃的な場面もあるが美旋律をセンス良く奏でる場面では本領を発揮し今の彼らになくてはならない重要なものだ。本作の特徴としては過去と現在がシンクロしたというところだろう。モダンな部分もあるが古典的な部分も忘れていない。それでいて進化し続けるのだから素晴らしい。


IN FLAMES - Whoracle ★★ (2014-10-05 23:47:11)

ギターのメロディラインは本作が一番。前作で洗練されきっていない部分が本作で改善されスケールもアップした。相変わらずミドル重視ではあるがイエスパー節はますます冴えを見せもはや孤高の域まで達した。全編に渡って漂う哀愁がたまらん。ここでトラッドとデスメタルの融合は完成され叙情メロデスの基準となった。そして次作への基盤となった作品とも言える。


ICED EARTH - The Glorious Burden ★★ (2014-10-03 23:50:41)

これまでどこかアンダーグラウンド臭が漂っていたがリッパーの加入により一気にメジャー感が増した。彼は歴代シンガーの中でもトップクラスの表現力を持ちこの音楽性にもマッチしている。彼の加入により力強さ、スケール感は一層増した。ジョン以外のメンバーも非常に優れたミュージシャンであるので人選ミスはありえない。なんといってもハイライトは南北戦争をテーマにした曲で壮大な歴史絵巻となった。楽曲の起伏やオーケストラの効果的な使い方等はもちろんある程度研究しなければ書けないテーマであることも踏まえてこれは名曲であり彼らだから表現出来た曲だととらえることも可能だ。それ以外にもワーテルローやアッティラ等世界史で習ったものをテーマにした曲もあるので世界史好きにもアピール出来る作品となった。


LUCA TURILLI - King of the Nordic Twilight ★★ (2014-10-02 23:42:16)

ソロなので違うことをやっているのかなと思ったら全く同じ。コンポーザーが同じせいか曲調も変わらなければファンタジー路線であることも本家と一緒。ただこちらの方がコンパクトな仕上がりなので人によってはこちらの方が好みかもしれない。本家ほど聴き終わった後の疲労感もないし。いずれにせよ優れたアルバムであることは間違いないのでファンの方はぜひ。


HAMMERFALL - Chapter V: Unbent, Unbowed, Unbroken ★★ (2014-10-01 23:42:16)

メロディを大事にし安定感のある分かりやすい正統派だということはどの曲にも共通する部分だと思う。しかしアルバムを通して聴くとこれといった曲がないため地味だという印象を受ける。せめて疾走曲が何曲かあるともっと評価が良くなるのだが・・・。あとこのバンドには⑩のような大作は向いていない。もっとシンプルで分かりやすい疾走曲を作るべきだ。こんな作風だと欧州ではウケが良く日本では過小評価気味というのも分かる気がするな。


DARK TRANQUILLITY - Projector ★★ (2014-09-29 23:47:56)

このアルバムはクリーンVoを多用しているということで全編クリーンかと思いきやデスも入っているので安心した一方、前作で聴けたソリッドでシンプルなメロデスは影をひそめてゴシックに転向していた。しかも大半がミドル、スローで構成されている。こんなのでは当然ファンは満足出来ない。しかしよく聴くとこれはこれでいいアルバムだと思うようになった。ミカエルのクリーンはなかなか味があるいい声だと思うし曲に上手くフィットしている。またダートラ節が完全に消滅したわけではなくゴシックでも充分に生かされ彼らならではのリフも健在だ。後にこのスタイルが過去三枚の音楽性とマッチして完全復活を遂げるので避けては通れない道だったと思う。このアルバムのような曲をライブでやるとさすがにしんどいが一曲一曲はとても優れている。たまにはミドル、スローのメランコリックなメロディに浸るのも悪くないかな。


CRADLE OF FILTH - Midian ★★ (2014-09-28 23:42:46)

Moi Dix Moisをそのままシンフォブラック化した②でやられた。最初に聴いたアルバムがThornographyだったのでCradle=メロデスという誤った認識があったが本作ではゴシック、メロデスの要素がありながらも基本的にはシンフォブラックなのでこれで初めて彼らの本領を知ることとなった。ダニの声は幅広くかつ病的なので聴いてるだけで気味が悪い。しかしそこが彼らの魅力でありホラーな演出に一役買っている。また曲によっては女性Voも取り入れているので聴き易い仕上がりになっている。


BURNING IN HELL - Believe ★★ (2014-09-27 23:44:22)

ギネス記録を持っているというギタリストがいるので買ってみたがほぼ全編に渡って疾走メロスピのオンパレードなので最高だ。ギターの乱舞は凄まじくDragonforceと同じくらい暴れている。ブラジル出身ということでAngraの影響が強いが当然スピードはそれよりも速く、音楽性ではシンフォニックな部分を取り払ったPathfinderに近い。ただメロディにフックが欠けているのでそこを修正すればさらに良くなるだろう。意外にもベースの自己主張が激しいのが何気に印象に残った。ピロピロギターが聴きたい人におすすめの一枚。


DIMMU BORGIR - Stormblåst ★★ (2014-08-27 23:51:56)

はっきり言って音質悪いし、演奏はタイトさとフックがなくミドルテンポの曲が中心だ。近年の派手さとはほど遠いもののいい意味でブラックメタル特有のアンビエントな雰囲気があり、北欧の寒々しさも表現出来ている。突出したものはないが、プレイヤー全員が一丸となって一つの風景を表現している部分は感じ取れるだろう。所々で聴けるシンセがいい味を出し、アンダーグランド臭漂う中でも際立っているせいかシンフォブラックの原型というスタイルが未完成ながらも確立している。まあ皆さんもおっしゃっていますが再販とオリジナルどちらがいいかは人しだいですね。でも①のピアノ部分を再販でカットするのはもったいないなー。④は著作権の問題で再販ではカットせざるを得ないが(入れてほしかったけど)上の方のおっしゃるようにメロディの一部が「空の軌跡」の「星の在り処」に聞こえました。


AVENGED SEVENFOLD - Sounding the Seventh Trumpet ★★ (2014-08-23 23:44:38)

メタルコア、メロスピ、スクリーモ、メロコア等様々なジャンルの音楽が詰め込まれているためどのカテゴリーに属しているか分からないし、今では考えられないほどグロウルが多用されている。カオスで先読みが出来ない展開からするとプログレッシブメタルコアと呼んでもいいが影響を受けた音楽を取り入れた結果かえって全部混ぜということになりまとまりがない。それでも幅広い音楽性は今後役立つことになり楽曲もさらに洗練されていく。いわばこれは原石みたいなもんだ。まあ1stだし若いっていうこともあって多少の粗さがあるのは仕方ないがこういう音楽を今後やる可能性はゼロに等しいのでこれはこれでありだな。


MASTERPIECE - Colors of Conflict ★★ (2014-08-22 23:42:51)

これはとんでもないバンドだ。ラプソに初期ソナタを混ぜたサウンドだけど一聴して日本人とは思えないしぶっちゃけラプソを超えたと思った。オペラ系のハイトーンボーカル、テクニカルながらもクサいフレーズを放つギター、安定感のあるベース、疾走するドラム、楽曲を彩るキーボードと各個人のスキルも高くもはや非の打ちどころがない。いまだに国内バンドでこれを超える作品には巡りあえていない。ちなみに去年完全版として発売されました。クサメタラー悶絶確定の本作を未聴の方は是非。


SINERGY - To Hell and Back ★★ (2014-08-16 23:37:24)

アレキシ、ローペがメンバーにいるのでメロデスかと思いきや実際はそうではなくメロパワである。しかし一聴してアレキシ節だと分かるフレーズもあるのでご安心を。何といってもシンガーのキンバリーは容姿もそうだが歌唱力も迫力がある。とても女性とは思えないパワフルなシンガーだ。印象に残る楽曲は3rdと比べて少ないがまとまりがありオーセンティックである。


RHAPSODY OF FIRE - Symphony of Enchanted Lands ★★ (2014-07-28 23:44:02)

やっと名曲Emerald Swordが入っている2ndが買えた。前作よりも洗練されていて今後の基盤をここで作ったという感じだな。②がキラー過ぎて他が弱く感じるけどけっして質は低くない。メタル、オペラ、クラシック、民謡が合わさった音楽彼らの持ち味であり強みでもある。特に長編作ではそれらが生かされていると思う。しかしなんか知らんが彼らの場合聴き終わった後疲労がドッと出るな。前半はいいが後半少々しんどくなるので複数回に分けて聴くのがいいかも。


Gacharic Spin - ヌーディリズム ★★ (2014-07-25 23:58:31)

ガールズバンドにしてはなかなかのスキルがあると思うし、特にベースのスラップがかっこいい。一応ロックなんだろうけど方向性がかなり微妙な感じなので、メタラーとしては硬派なサウンドを奏でてほしい。最近パフォーマーが二人入ったらしいが一体どこに向かっているの?


DELUHI - Revolver Blast ★★ (2014-07-07 23:41:22)

激烈ブラストビートから始まり強烈なシャウトで進行するがサビはキャッチーな①、バラードながらもツーバスが入り何気に楽器隊の高いスキルが伺える②、本作で最もスラッシュの要素が濃く間奏のギターソロが聴きどころの③とV系ながらもかなり本格的なメタルが聴ける。ゴミみたいなバンドが多いV系シーンで良質なバンドの中の一つだった上に解散が残念。


上坂すみれ - 20世紀の逆襲 - パララックス・ビュー ★★ (2014-07-01 23:39:25)

アニメを観て知ったが和風シューゲイザーながらもけっこうかっこいい。ギターソロも良く、PVは恐ろしいほどのゲームネタが詰め込まれてゲームファン感涙だろうな、金もかかっているだろうし。アニメ盤を買ったので実質二曲だが、この一曲目のために買うのがいいだろう。なぜなら二曲目がメタラー受けしない。


SEPULTURA - Beneath the Remains ★★ (2014-06-19 23:42:38)

前作から飛躍的な進化を遂げスラッシュ界の歴史に残る名盤を作り出してしまった。爆走はそのままだが決して単調になっていないところが良くさらに洗練され、各プレイヤーのスキルも上がったことが十分に分かる。Ariseが彼らの最高傑作であるけれどもこれもひけをとることがない。近年のようなトライバル路線もいいがスラッシャーにとってはこの時代が一番良いだろう。


SEPULTURA - Schizophrenia ★★ (2014-06-18 23:45:18)

音質は悪いがシンプルながらもかっこいいスラッシュを聴かせてくれる。一辺倒な部分はあるがギターソロがなかなか良く、その他のパートもアグレッシブで実にタイトだ。その辺のスラッシュより個性があり、これがあってこそ成功したのだと思う。


DARK TRANQUILLITY - The Mind's I ★★ (2014-06-17 23:48:13)

また反省しなければいけないアルバムが増えてしまった。事前にこれはPunish My Heavenのような名曲もなく、中期以降のようにシンセを多用していないという情報を得ていたので中古があっても購入を見送っていた。最近安くなっていたので購入したが、何度でもリピートしたくなった。初期のIn Flames同様トラッドをふんだんに取り入れた美しくも哀しいメロデスが聴ける。とにかく激しさの中の悲しみがひしひしと伝わり、胸が締め付けられそうだ。どの曲も一切の無駄を削りキラーチューンが選べないほど駄作がない。私の中では北欧叙情メロデスの最重要名盤の一枚となりそうだ。ホント誤った判断をしないですんだなと思うばかりです。


BLIND GUARDIAN - A Twist in the Myth ★★ (2014-06-16 23:46:47)

前作から4年という歳月は長すぎるかもしれないが、各楽曲の綿密な出来栄えに納得した。④のように異質な曲もあるがこれは新境地に入ったとしかいえない。クワイアの壮大さや民族音楽、オリジナルの世界観があるからこそ彼らのファンタジックなメタルは他の追随を許さない。新加入のドラマーは前任者よりプログレッシブな叩きかたをするため大いにバンドに貢献している。ただ疾走曲が少ないのと決め手になる曲がないのが残念かな。比較的質は高く彼らにしてはコンパクトだけど・・・


THOUSAND LEAVES - GENESIS ★★ (2014-06-12 23:45:43)

今やBachのソロとなりメロデス、デスラッシュ化しているがこの頃は川瀬という人物がいてスプリット的なものであったことを初めて知った。Bachは今よりも正統、メロスピ色が強く正直メロデス、デスラッシュの主張が弱い気がするが、上手いギタリストであることがこの時点で分かる。川瀬がやってることはプログレだが質は高く様々なタイプの曲がありジャンルを問わず活躍出来そうだ。8曲目だけIronが参加していて彼らしいプレイが聴ける。どうせなら分けてアルバムを出して欲しかったが、それはもう過去の話でこれはこれで貴重かも。双方とも才能の高いミュージシャンだ。


TRIVIUM - In Waves ★★ (2014-06-08 23:41:33)

前作が正統派でありながらも複雑かつプログレッシブな構成だったのに対して本作がシンプルに聴こえる。ミドルな部分が多い気がするが攻撃的な部分は残しており全体的にコンパクトになった。路線をメタルコアに変えたことは良くそこらへんのよりかは洗練され一筋縄いかないものになっている。ドラマーがチェンジされていて前任者と比べるとなかなか上手い。自分の中では3rdかこれが名盤です。でも書き込みが少ないのはTriviumらしくないからかなー。


BLESSTHEFALL - His Last Walk ★★ (2014-06-02 23:40:27)

一応スクリーモなんだが限りなくメタルコアに近い。アーティスト写真から想像できないような強烈サウンドやスクリームを聴かせてくれる。ソロがないのは残念だがリフの組み立てはセンスを感じる。若者らしさがプラスに働いているためデビュー作としては合格点。


SERENITY - War of Ages ★★ (2014-06-01 01:06:09)

久しぶりにクリーンVoかつシンフォ系で当たりがきた。作風はKamelotや近年のDark Moorに近く悪く言えば二番煎じなんだが、ここに来て明らかに本家を上回っている。まるで劇場でオペラでも観ている気分だ。男女ツインVoの絡みが良く、疾走が少ないものの良質なシンフォニックメタルを聴かせてくれる。リフも時折シンフォ系とは思えぬ攻撃的なものを聴かせてくれる点も良い。自分の中では間違いなく2013年の名盤に入る。


STRATOVARIUS - Destiny ★★ (2014-05-29 23:48:24)

テーマが壮大であるせいか大作が二曲もあり、しかも一曲目から10分となかなか重い。しかし楽曲に起伏があって聴いててダレることはない。大作以外で印象に残ったのは②だけしかなく、他も悪くはないんだがなんか微妙な出来栄え。もう少しメロスピに徹していれば評価が変わったかもしれない。一応全盛期のサウンドということで細かいことは無視して許すけど。まあいずれにせよファン向けの作品であることは間違いないな。


TIMO TOLKKI - Classical Variations and Themes ★★ (2014-05-28 23:44:21)

ストラト寄りの曲もあるがソロなのでそれよりかはインストやアコースティックが多く、⑦や⑪のように誰もが知っているクラシックやトラッドがある。ギターシンセサイザーを使った曲もあるが、聴いた感じ分からない。ストラトみたいな曲が聴きたいといって買うと期待外れになるので、このアルバムの雰囲気を感じ取ることが一番いい聴き方だと思うしタイトル通りのアルバムでもある。メンバーは初期ストラトと同じ構成なので初期ファンの方はぜひ。ティモのファンも楽しめるかな。


ANDRE MATOS - Time to Be Free ★★ (2014-05-27 23:48:31)

ViperやAngraのような感動を覚えることはなかったが少なくともShamanよりはいいと思う。②のようにメタルとクラシックの融合は彼が最も得意とする分野でありきちんとクラシックを学んでないと書けないと思う。メタリックな部分も過去最高といっていいほど強くなりプログレッシブな面もこれまで以上だ。Moonlightのリメイクはエピックではあるもののプログレッシブになったせいかかえって冗長である。個人的には原曲がいいがこっちの方がいいという人もいるので聴き手によるかな。Journeyのカバーはハイトーンボイスの持ち主である彼にはピッタリの選曲なので少なくともハズレはない。決め手になる曲は少ないものの質は高いのでとりあえず原点回帰+αかな。さすがアンドレ。


SOULFLY - 3 ★★ (2014-05-25 00:45:11)

以前は多くのゲストミュージシャンが参加したためプロジェクト的な色合いが強かった。今作はバンドとして活動することを掲げたせいかトライバル路線をキープしつつよりメタリックでシンプルな作品となった。結構賛否両論あるけど前作、前々作ほど複雑ではなくメタルに徹しているところがいいな。目立つ曲は少ない反面割とかっこいい曲が多いのも本作の魅力である。全曲ではないがギターソロを解禁してくれたことが何よりも嬉しいな。


NOCTURNAL RITES - Shadowland ★★ (2014-05-21 23:46:24)

前作の反省を踏まえてかジャケがファンタジー調になったのと3rdまでにはいかないにしろクサさや哀愁が戻ってきた5th。それと同時にミドルチューンが増えたことや正統派のサウンドになったことも本作のポイントではないだろうか。キラーチューンも前作より多めで特に全編にわたって疾走する⑦はかっこいい。ボートラである3rdの曲のリメイクはこっちの方がいいな。しかしVoは上手いねー。


ICED EARTH - Iced Earth ★★ (2014-05-19 23:44:10)

スラッシュはスラッシュなんだけど、ドラマ性があり曲によってはシンセやアコギを使っているのでそこらへんのスラッシュよりは幻想的でファンタジックなムードがある。ツインギターのフレーズや曲構成等は一聴してアメリカ人がやっている音楽には聴こえない。2ndよりはやや弱い気がするがこの時点で彼ら特有の世界観を築けているのはさすが。原点を知りたい人はどーぞ聴いてください。どうでもいいけどジャケが妙にインパクトがあったなー、好きじゃないけど。


ARCH ENEMY - Stigmata ★★ (2014-05-15 23:47:52)

意外と知っている曲が少なく新鮮さがあった反面キラーチューンの少なさとスピード感が足りないこととアンジェラで慣れたせいかヨハンの声に不満があったという2nd。まあ初期三作の中では地味な部類に入るし、ミドルな曲が多いのも事実といったところか。本作でドラムをプレイしたピーターは下手なドラマーではなくむしろ上手いと思う。実際ミドルの曲ではダニエルよりもテクがある。しかし速い曲になると不向きなんだなということがよく分かる。ダニエルの方が良くスピード、凶暴性、グルーブを兼ね備えているからこのバンドには彼が必要だ。本編で気に入ったのは有名曲の①、サビがかっこいい③、終盤のギターソロが熱い⑫かな。ツッコミどころとしては前作のタイトルである⑥があることとなぜか本編に入らなかった⑨かな。特に⑨はかっこいいし彼ららしい音楽だと思うけどなー。


ALL THAT REMAINS - A War You Cannot Win ★★ (2014-05-14 19:32:14)

前作に比べ本作はバラエティ豊かな作品に仕上がった。怒りと悲しみに彩られたVoと破壊力が高く時折煽情的なプレイを聴かせてくれるギターワーク、苛烈なアンサンブルを聴かせてくれるリズム隊が奏でる従来のメタルコアに加えて本作は新たな要素が加わった。もちろんこれらの曲もさらに磨きがかかっている。しかしメロディアスなバラード、クリーンパートを多く取り入れた彼ら流のポップタイプの曲、アコギを導入したインストがあることで幅広くなったと思う。この方向性がヤワだと言う人もいるが、一本調子だった前作より進化しキャッチーなフレーズも増えた。彼らは変化を恐れず常に前進しているバンドだと心底思った。


STRATOVARIUS - Twilight Time ★★ (2014-05-13 23:50:15)

B級メロスピであることは間違いないが、何気に隠れた名曲が多いのも事実。②と⑦はまさしくそうでメロディが美しく疾走感があってよい。今のようなオーラはないが哀愁を帯びているという点に関しては初期の方があるかもしれない。次作よりもトータルタイムが短くアルバムの構成も良いので小ティモが入る前ではこれが一番。トルキはもちろん個人的には緩急を利かせたDrと派手さはないが曲にあったプレイを聴かせてくれるKeyが上手いと思った。


SPIRITUAL BEGGARS - On Fire ★★ (2014-05-12 23:47:46)

70年代のロックなんてろくに聴かないしあまり好きじゃないがこれは正直いってかっこいいと思った。元ネタが分からないせいでパクリかどうか判断出来ないが、70年代ロックをベースにしつつ現代風に作り上げたことは分かる。前任者のVoも上手かったが、本作からのVoがSpiritual Beggars歴代シンガーでトップクラスに入ることは間違いない。ソウルフルな歌い方からブルージーな歌い方までと表現力が幅広い。楽器隊も前作よりコクが増した濃厚なプレイを聴かせてくれる。特にマイケルに関してはより泣きのギターが冴えわたっていて、Arch Enemyより彼特有のプレイが強調されている。最高傑作は次作だが確実に前作を上回ったクオリティを兼ね備えているアルバムだ。


SEPULTURA - Arise ★★ (2014-05-09 23:40:57)

これ以降の作品から聴いたのでSepultura=トライバルメタルという印象が強かった。本作はシンプルなスラッシュであるけれどもリフ、ギターソロ、疾走感、曲構成等どれをとってもかっこいいの一言に尽きる。絶対四天王よりかはいいと思うし、当然ながらこの作品は四天王の名盤を軽く超えている。正直なところこの路線でいってほしかった。まあこれで極めてしまったからしょうがないか。


NOCTURNAL RITES - Afterlife ★★ (2014-05-08 23:22:26)

前作のVoが脱退し新Voになったせいか前作で聴けたクサメタルは影をひそめてしまった。それと同時にギターソロが大幅に削られ、キラーチューンも減ってしまったため私を含んだメタラーは不満を持ったに違いない。しかし聴き進めると音の軽さは減りへヴィでグルーブ感のあるサウンドになった。歌唱力も前任者と比べて明らかに上手く表現力も豊かだ。アプローチを変えただけでちゃんとNocturnal Ritesとわかる曲もある。新たなる門出にふさわしく今後の方向性を示しているように感じる。要は個人のキャパが広いかどうかの問題で一回で諦めるのはもったいない作品だ。


LABYRINTH - Return to Heaven Denied ★★ (2014-05-05 23:40:44)

ピアノから入りお決まりパターンの疾走メロスピを聴かせてくれる一曲目の時点でやられた。続く二、三曲目も最高で頭三つの流れは完璧だと思った。それ以降も疾走曲やしっとりと聴かすバラード、もろテクノをメタル置き換えたインスト(これは賛否両論だな)があるが、やはり頭三つの曲にはかなわない。決して質は低くないがインパクトや曲構成といったような面では弱いかも。プログレやテクノを取り入れた曲は彼ら自身の味があって良いと思うが、やはり自分はメタラーなのでこのアルバムのようにメロスピ重視の方がいい。オラフがいてこそこういう路線になると思うから彼抜きではこのバンドは成立しない。シンガーのロブはこれが初参加だがやはり上手いね。


KAMELOT - Epica ★★ (2014-05-03 23:35:16)

前作のスタイルを踏襲しつつさらにシンフォニック度を増し、曲によっては女性Voを導入したためメロスピからシンフォニックメタルへと一歩近づいた。ロイの歌声がこれまた前作より妖艶になったのでKamelotの音楽スタイルを完璧かつ孤高なものに押し進めている。②が名曲すぎるのでそれ以外の曲がやや劣って聴こえそうだがそんなことはなく妖艶で大人のムード漂う高品質な曲ばかりだ。あまり聴き込んでいないせいで印象に残りにくいが、何度も聴くとこのアルバムの虜となっているに違いない。


KIKO LOUREIRO - No Gravity ★★ (2014-05-02 22:59:36)

インストアルバムの中でもかなり上位の部類に入る。超絶的なテクニックが聴けるのでギターをやっている人には嬉しい内容だが、単なる超絶プレイだけではないのでそれ以外の人も十分楽しめる。Angraで聴いたことのあるフレーズだけではなくAngraよりもプログレッシブで色彩豊かな楽曲が多い。その例としてメタル以外にジャズ、フュージョン、ラテン等の曲がある。これだけの幅広い音楽要素をもった彼はもはやメタルギタリストの枠内に収まりきらない。ドラムも曲に合わせたプレイをしているので非常に優れたプレイヤーだと思った。個人的には爽やかなロック調の③が気に入った。Angraとソロどちらがいいか意見が分かれそうだがこれはこれでありだな。


SKYWINGS - Grace Grade ★★ (2014-04-24 23:52:56)

珍しくVoのインパクトで購入を決めたバンド。それもそのはず、声があのXのToshiに似ているからだ。歌唱力はToshiより上手いと思う。天を突きぬけるような絶唱ハイトーンが最大の聴きどころだが低音で歌っているパートもありV系寄りだと言われそうがそれはそれで良いと思う。Xのようなピアノの不協和音で始まるイントロに続くのはこれまたXタイプの疾走曲だ。爽快感があって聴いてて気持ちいい(ちなみに⑦もXタイプの疾走曲でこれもかっこいい)。それ以外にも疾走曲はあるが、③や⑤のようにアップテンポの曲があることも本作の魅力ではないだろうか。質の高いシンフォニックメタル/ロックを聴きたいならば本作をおすすめする。しかし最近知ったがVoが脱退したんですって。オフィシャルホームページでは家庭の事情で音楽活動をやめると言っていましたが、機会があればまた歌ってほしいです。彼は日本の音楽界で素晴らしいシンガーだと思います。


SERPENT - X God X ★★ (2014-04-19 23:11:42)

物悲しいピアノから始まる①からの②は早速Serpent節が聴け彼ららしいクサいメロデスが聴ける。ヴァイオリンソロを導入した③、クサいギターが聴ける疾走曲の④、Keijaに劣らずクサいフレーズが満載のHiro作の⑤、近年のIn Flamesの彷彿させるリフとグルーヴ感を持った⑥、三拍子のリズムを含んだ⑦、ミドルテンポの⑧、本作のハイライトである⑨、そして慟哭のギターソロ聴けるデスバラードの⑩と捨て曲がない。結局全部書いてしまったが本作がVeiled In Scarletの布石となったことは間違えないし、タイトル通りSerpentの神盤である。クサさという日本人の強みを生かし、あえてモダンな方向に走らずシンセを最小限に留めオールドスクールにこだわっている点も良い。国内メロデスの最重要名盤で世界に誇れるクオリティを持つアルバムである。


SYMFONIA - In Paradisum ★★ (2014-04-17 22:50:45)

まずはメンツに注目してほしいのだが誰もがメロスピ大御所バンド経験者であるベテランであるため大いに期待出来るはずだ。しかし実際のところ楽曲は全盛期のストラトの再現みたいな楽曲が多く、個人の個性が生かされてない。特にウリとミッコはヨルグとイエンスのプレイを意識させたかのようになっているので最悪だ。また印象に残る楽曲も少なく今一つという曲が多い。せっかく豪華なメンツが集まったのだからストラトとは違うオリジナリティ溢れるメロスピを作ってほしかった。その点を踏まえるとこれは期待外れである。しかもこれ一枚で解散したそうですね。


SUM 41 - All Killer No Filler ★★ (2014-04-16 23:05:55)

明るく楽しいパンクなのでメタラーにはちょっと不向きかもしれない。だが⑬だけはメイデンっぽい曲なのでこのためだけに買うのは有りかも。ジョークを含みつつ何気に完成度が高いのがいいね。この手にしてはドラムのフレーズが多彩だったのが意外な発見だった。メタラーの場合初めて聴くなら2nd,3rdがおすすめかな。


SINERGY - Suicide by My Side ★★ (2014-04-15 22:50:36)

今更購入して申し訳ないと思えるほどのクオリティを兼ね備えたアルバム。過去作は未聴ではあるがキンバリーのパワフルな歌唱にアレキシ、ローペの凶悪なリフとテクニカルなソロが聴けるためCOBと比べて優るとも劣るともいえない出来ばえだ。本作があの名盤Hate Crew Deathrollの前にあたるのでその予兆を感じることが出来る。メロデスと期待していたため少し面食らったが、正統派でも十分いけることが証明されたのでアレキシは天才だと思った。この後自然消滅してしまうがこのバンドに在籍したメンバーが各々のバンドのレベルを上げるためにもSinergyでの活動は必要だったと思えるし、個人のステップアップにもつながったと思う。


PAY MONEY TO MY PAIN - Pictures ★★ (2014-04-08 23:30:40)

アグレッシブな曲は二曲目だけで、他は大人しめであるからあまり期待しないほうがいいかもしれない。ただ一曲目は聴きやすく丁寧に作りこまれていてPTP流ロックといっていいほど。再録が原曲より激しさがなくムード音楽的なアレンジになってしまったのでちょっとどうかなとは思うけれどもたまにはこんなPTPもありかな。叫んでいるKばかりではなく切なさがあるKもいいね。こっちのほうが人によっては心打たれるかも。


MORS PRINCIPIUM EST - The Unborn ★★ (2014-04-07 23:13:29)

一曲目から攻撃的なリフとオケヒットが聴けると思ったらテクノ調のリズムになり女性Voが現れその後男性デスボと共に激情を纏ったダークで冷徹なリフで疾走。こんな完璧な曲から始まってもらったら他が見劣りすると思ったらプログレッシブな展開の曲があったり、ブラストビートがあったりメランコリックなリフが聴けたりとどの曲も珠玉の名曲揃い。北欧特有のメロデススタイルではあるけれどもきちんと独自の世界観があり、特にkeyのクラシックな部分とモダンな部分が大きく貢献しているのではないかと思う。おそらくこのアルバムがリリースされた年のベストアルバムに入ることは間違いないクオリティを持っている。もう少し国内での知名度上がってほしいなー。


KOTIPELTO - Serenity ★★ (2014-04-05 22:16:43)

疾走曲が意外と少なくミドル・スローな曲が中心のため一曲一曲のインパクトが薄く、ストラトでボツになったものの寄せ集めに聴こえてしまう。ただ良質な北欧メタルであることは間違いないだろうし、ティモのファンだと公言できるなら本作はオススメ出来る。歌唱力は相変わらずといったとこか。良く言えば本作でのヤンネのプレイがCOBよりも多彩でこんなタイプも表現できたのかと思えたほど。まあティモのソロだからこうなるのは仕方ないし、曲が弱い分正直メンバーは誰でもいいやって感じになるけどね。


HIBRIA - Defying the Rules ★★ (2014-03-22 22:33:09)

デビュー作とは思えないほど完成度が高く全ての曲が熱い。なによりVoのインパクトが凄くメタルシンガーの手本といえるようなハイトーンと漢気を披露してくれる。楽器隊のスキルも高度なもので正統派ながらもソロはかなりテクニカルである。ブラジルのバンドの特徴として民族音楽の要素を含んだものが多く正統派のイメージがなかったが、このバンドはそうではないためその意外性に驚かされる。余談ですが再販されたときにはボートラが二曲入っていて(二曲ともカバー)彼らのルーツを知るかのようで面白い。このアルバムを聴くと軟弱な音楽を聴いている場合ではなさそうですね。


CAIN'S OFFERING - Gather the Faithful ★★ (2014-03-08 15:11:41)

初期ソナタらしさを期待していたが実際聴いてみるとそのような曲は少なかった。しかし良質でメロディックな北欧メタルとして聴くとかなりいいアルバムだと思うし、楽曲がソナタの頃と比べてよりプログレッシブになっている。一番の聴きどころといえばインスト曲だと思う。全体的にギターソロが少ないのでもう少しギターソロがあれば最高だった。ちなみに今ヤニはなにをしているのだろう?


LIGHTNING - JUSTICE STRIKE ★★ (2014-02-27 22:39:44)

PVはダサいかつ厨二病テイスト満載だが肝心の楽曲は熱くどれもよい。彼らのルーツはやはり正統、ジャーマンあたりといったとこではないでしょうか。勇舞のハスキーなボーカルとIron,Koutaのツインギターが見事に融合し楽曲が漢気溢れるものになっている。さすが国内屈指のギタリストを二人も抱えているだけのことはあるな。


FOLLOW BANE - CEREMONIA ★★ (2014-02-13 22:31:42)

初期COBの影響を感じられるが、全体的にはメロデスにシンフォブラックを足したサウンドである。メロディがクサく日本人ながらも良質なメタルを聴かせてくれる。似たような曲が多いが疾走曲が大半を占めるため一気に聴ける。クサメタラー必聴の一枚なのでぜひ。


TESTAMENT - Souls of Black ★★ (2014-02-12 22:25:35)

音楽性は前作の延長線上で、作を重ねるごとに歌メロを重視してきたと思う。それと同時に疾走感も失われ、バラード曲もこれまでよりメロディアスになった。総合的になんか次回作の予告的なものになったと思う。それでもアレックスのギターソロは最高で3rdがいける人は十分聴けると思います。


SHADOWS FALL - Threads of Life ★★ (2014-02-11 22:20:59)

メタルコアというより正統派寄りのサウンドであるからメタルコアの中ではいいほうではないでしょうか。キラーチューンの不在や少しインパクトが弱いという欠点は抱えているものの楽曲は聴きやすく演奏面も安定し、全体的にコンパクトであるため安心して聴ける。どうも今まで聴いてきたメタルコア勢は北欧または正統派寄りが多いな。


CRADLE OF FILTH - Thornography ★★ (2014-02-10 22:51:43)

Dimmu Borgirと同系列の音楽性とかねてから聞いていたのでやっと購入に踏み切ったが、これはいい意味で裏切られた。どう考えてもシンフォブラックではなくメロデスだろ、これは。路線としては決して悪くはなくむしろギターが前面に出ているし、曲構成も複雑さはなく聴きやすい。やけにオーケストラを取り入れるとどうしてもギターって引っ込みがちになるからなー。迷走期と言われた作品だが、個人的にはこの路線でもいいと思うし迷走すらしていない。違った一面があっていいと思うし、ジャンルの幅広さもうかがえる。もう一作この路線でいってほしいが原点回帰した近年では無理だろうなー。ファンからも不評だし。


TESTAMENT - Practice What You Preach ★★ (2014-02-06 22:38:14)

疾走感よりもグルーヴに重点を置いているせいかスラッシュではなく正統派寄りになったと思う。しかし、それは決して悪くなくギターソロの流麗さは健在でオリジナルの世界観がありアルバム全体のバランスもいい。ポストメタリカという印象を受けた。


TESTAMENT - The New Order ★★ (2014-02-02 22:19:20)

曲の構成、技術の面では前作より上回ったと思う。ありきたりのスラッシュからTestament独自のスラッシュを築き上げたという点も含めてこのアルバムは名盤とみなされるのだろう。前作もそうだが今作もアレックスのギターが冴えわたりより洗練された。特にインスト曲ではその真価を発揮している。しかし、インパクトは前作よりも弱いので聴いてて煮え切らないリスナーがいるという気持ちもわかる。この点を考慮するとスラッシュが苦手な人向け、もしくはアレックスの流麗なプレーが聴きたい人向けのアルバムかもしれない。


SUM 41 - Does This Look Infected? ★★ (2014-01-28 22:24:32)

いい意味でダマされた。パンクだけどその辺のパンクバンドとは違いメタルの要素が多いので結構楽しめた。この際パンクメタルでもいいんじゃないの?と思ってしまうほど。当然捨て曲はなく、中にはどう考えてもメタリカ、メイデンのオマージュだろという曲もあるがそれはそれでよし。聴いてると自然と顔がにやけるからな。ちなみに買うなら断然日本盤でボートラを聴くと80年代に戻った気分になる。メタラーでも聴けるパンクがあったことを思い知らされた一枚です。こんなにいいアルバムなのになぜ中古屋に売れ残りが多いのか不思議です。


STRATOVARIUS - Polaris ★★ (2014-01-24 20:17:01)

トルキの脱退で「Stratovariusはもう終わりだ」と思いCD購入を諦めようと思った。とは言え一応好きなバンドだからチェックはしておくかと思ってこのアルバムを買ったが、予想以上の出来に驚かされた。トルキの曲は基本的にワンパターンで正直つまらないが、マティアスの曲は多様性があって面白い。以前よりもプログレ色が増したが、ヨルグの直線的なドラミングでモダンなメロスピ止まりになっているためらしさを完全には失っていない。どの曲も良すぎるためキラーチューンこそ不在なものの、新生Stratovariusの門出にはふさわしいアルバムだしこれまでのイメージを良い意味で崩すアルバムでもある。これまでいくつか名盤を出しているが、トルキ無しでも存在できることを証明できたのでおそらく今後の彼らは多くの名盤を生み出すだろう。彼らの快進撃はここから始まり今も続いている。ちなみに歌詞はトルキへのあてつけだと思うのは僕だけだろうか?


TESTAMENT - The Legacy ★★ (2014-01-23 19:36:16)

音質があまり良くなく演奏も1stなので粗削りな部分があるが、これぞベイエリアスラッシュと言わんばかりにザクザク刻まれるリフと疾走感がたまらん。特にギターソロはスラッシュメタルにしては流麗であり、スラッシュ界No.1と言ってもいい。単なる疾走だけのスラッシュとは違うため、これがTestamentの人気の秘訣であり現役バリバリのトップクラスでいられる理由の一つだと思う。他の作品も聴いたが案外これが最高傑作なのかもしれない。若者らしく勢いまかせという点もいいな。


LABYRINTH - Sons of Thunder ★★ (2014-01-22 21:30:58)

メロスピ・メロパワとプログレの融合が上手く成功し、独特のスタイルを築き上げている。始めて聴いたのは次回作だがそれと比べるとメロスピ・メロパワ・シンフォメタルの要素が強く音質もよい(それでもこの手にしてはテクニカルかつ複雑で、次回作はミキシングのせいか演奏がこもってVoばかりが目立つ)反面印象に残る曲が少なく、プログレっぽい部分が蛇足に思えてくるので疾走感とクサさを減退させてしまっている。それでも⑧は佳曲で、Labyrinth版Silent Jealousyと言ってもよさそうだ(ちなみに⑨はAliveか?)。前半はなかなか楽しませてくれるが、⑨以降スローな曲が続き退屈になるため⑨で終わってほしかった。


EQUILIBRIUM - Turis Fratyr ★★ (2014-01-15 22:41:38)

2ndから聴いたが1stもなかなか捨てがたい。これホントデビューアルバムか?と言いたくなるほど完成度が高い。ヴァイキングメタルとはいえメロスピ・シンフォメタルの影響が強く感じられる(ブラストビートといいVoのデスボのスタイルといいシンフォブラックの影響もあるのか?)。メロディもクサく民謡楽器がいい味を出し彼らならではのオリジナルの世界観を作り上げている。RPGで流れても全く違和感ないな。とにかく最高。


DARK TRANQUILLITY - Damage Done ★★ (2014-01-08 22:24:59)

ダートラ初体験ですが、北欧メロデスが好きな私にとってまさにドストライクなアルバム。似たような曲が多くギターソロが少ないという欠点は抱えているけれども、疾走タイプの曲が大半を占めるので途中でダレることはない。哀愁漂うメロディやメランコリックな部分が強いため全ての楽曲がいい雰囲気を醸し出している。またキーボードも出しゃばらずいい仕事をしているのでさらに哀愁を増すのではないかと思った。


STRATOVARIUS - Dreamspace ★★ (2013-12-13 20:58:34)

小ティモの方のVoばかり聴いていたが、大ティモのVoも悪くない。近年のモダンで多様な作風に対して本作はストレートかつシンプル。北欧らしい哀愁を纏っており様式美も追求している。パクリ曲あり、疾走曲とミドル曲の配分等いくつか問題はあるが、それさえ考えなければなかなかいいアルバムだと思う。B級メロスピではあるもののこの頃を愛してやまないリスナーも意外といたりするのでは?


REVOLUTION RENAISSANCE - New Era ★★ (2013-12-09 23:30:41)

豪華ゲストVoを招いた割には曲が地味で、Stratovariusよりも劣る気がする。ホントにこれがStratovarius名義で出す予定だったのかと思ってしまうほど。疾走曲が少ないのも原因の一つだが、楽器隊に個性的なプレイヤーがいないことがこのアルバムの評価をマイナスに導いてしまった最大の原因であると言える。ぶっちゃけボートラの方が良かったという人は私だけではないだろう。でも、メロディーはいいし見方を変えればスルメ的なアルバムととらえることも可能かもしれない。


DEMETORI - 闡提宗祀 ~ Offering to The Sukhavati ★★ (2013-11-24 19:44:13)

とにかく重くてカッコイイ。日本でここまでヘビィなサウンドを聴けるのは稀ではないか。楽器隊は同人では珍しくバンドサウンドが生で、演奏テクやアレンジはかなり高い。さすがプログレで鍛えただけのことはある。ヘビィな曲はとことんヘビィだが、それでいてキャッチーさも忘れないところがいい。東方メタルの中でも一、二位を争うものだと思う。余談だが今入手困難だろうな、これ。


MYONMYON - 蓬莱姫譚 ★★ (2013-11-20 23:04:37)

一曲目がへヴィロック調だったのでこの後もこの調子かと思ったがそれは杞憂にすぎなかった。三曲目はイントロから変拍子を使用するし、二曲目と四曲目は新世代へヴィメタルで近年のIn Flamesを彷彿させるような曲であった(シンセの使い方、グルーブ感、リフは特に)。前半二曲だけだがギターソロはオーセンティックでこれもIn Flamesを彷彿させる。フルアルバムではないため物足りなさを感じるが、それでも東方メタルにしては完成度が高いほうではないか?


TRIVIUM - Ascendancy ★★ (2013-11-12 20:29:49)

将軍から入った人だが、本作はそれほど複雑さもなく一気に聴ける。この時点でリフとソロは完璧で捨て曲もなく、Triviumらしさ全開である。今更だが、もう少し早く買っておくべきだったと後悔している。3rdのほうが完成度は高いが、本作もそれに負けてはいない。どの年代が聴いてもオッケーなバンドですよ。


TESTAMENT - The Gathering ★★ (2013-11-12 20:22:20)

デスラッシュの側面が大きく出たアルバム。90年代スラッシュの代表的な一枚であり、疾走かつアグレッシブな楽曲が多い。このアルバムなんといってもデイブのドラミングがかっこいい。スレイヤーよりもいいプレイをしているのではないかと思えるほど。一気に聴ける反面、叙情感のある流麗なギターソロが聴けないのが残念かな。


ARCH ENEMY - Anthems of Rebellion ★★ (2013-11-11 20:06:52)

彼らの作品の中では不評とされているが、聴いた感じではそこまでひどくなかった。確かにリフはこれまでみたいに複雑かつテクニカルではないものの、シンプルかつライブ映えしそうなタイプが大半を占める。中には数えるほどしかリフがなかったりギターソロ自体がなかったりする曲があるが、それでもキラーチューンは存在し短いながらもインストもあるのでそのへんは流石と言うべきか。特筆すべきはダニエルのドラミングで前作よりも速さ、グルーヴ、凶暴性を極めている。あえて欠点を言うのであれば日本人向けというよりアメリカ人向けであることや、キャッチーさが前作より劣っているというような点かな。


CROSSFAITH - ZION EP ★★ (2013-11-01 22:08:43)

メタリックかつラウドなサウンドにエレクトロニカを導入しているので、初めて聴いたとき新鮮味を感じた。メタラーにはブラストビートがある⑥がおすすめ。Dir En Greyに続いて世界で通用するバンドなので、これからも頑張ってほしい。ただし、ダブステップやダンスミュージック等に走らずもう少しメタル寄りに。