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GRANDINE IL VENTO
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2013-09-07 23:59:23)

脳出血により急逝したマイケル・ダンフォード(G)の遺作でもある、'13年振りに発表されたニュー・アルバム。
のっけから12分超えの長編①で幕が上がる大作主義や、往年の名作『燃ゆる灰』を彷彿とさせる邦題『消ゆる風』(まるでダンフォードに捧げるかのような泣かせるタイトル)が表す通り、本作は意識的に70年代RENAISSANCEサウンドの再現が試みられ、しかも大成功を収めています。
不変の輝きを保つ、アニー・ハズラムのクリスタルなソプラノ・ボイスが歌い上げる哀愁のメロディが「これぞRENAISSANCE!」と感動を呼ぶ③、イアン・アンダーソンのフルートが生き生きと躍動する⑤、RENAISSANCEサウンドの魅力の一端を担う、クラシカルなピアノが流麗に奏でられる⑥、ジョン・ウェットンが濡れ濡れジェントリー・ボイスで参戦する⑦、素朴な美しさのみならず、HR/HMファンにも十分アピールし得るダイナミズムとスケール感を有した劇的な①⑧・・・と、優美/壮麗/ドラマティックな楽曲の数々は、まさしく黄金時代のRENAISSANCEに匹敵する輝きを放っています。
マイケル・ダンフォードとアニー・ハズラム、両者のコラボの有終の美を飾るに相応しい逸品であり、と同時に、これほどの作品を生み出せる顔合わせがもう実現しないことが惜しまれてならない1枚。



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