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DEATH CAMP EARTH
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解説 - DEATH CAMP EARTH
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-09-22 09:43:45)

2012年発表の3rd。
ディスコグラフィを見ると、かなりの量のスプリットや音源集などをリリースしているようですが、オリジナルのフルとしては3枚目らしいですね。

4曲38分という大作主義なアルバム構成ですが、特に衒った部分などは無く、硬派なまでにプリミティブな魅力を追求した、これぞブラックの真髄とでも言いたくなる様なストレートな出音。寒々しさを感じさせるトレモロと、アングラな熱気を伝えるオールドスクールなリフを黄金比で混ぜつつ、緩急つけつつもストイックに展開していく、職人的とも言える作風。

特に「プリブラとしてのリフの音色・歪め方」にはかなり拘っているのではないでしょうか。サタニック、ミサンスロピックなどす黒さと、地下音楽特有の熱気を封じ込めつつ、しっかりフレーズの魅力を伝えるような音色に仕上がってると思う。凍てつくリフを伴う疾走も当然かっこいいですが、特にスロー~ミドルパートにおける、黒いリフで視界を塗り潰しつつのトレモロが反則級にかっこいい。大地を焦土に変えていくような邪悪さ。

ただ、唯一いまいちだと思ったのは、1曲目「Becoming a Shadow」の中盤~後半に掛けての展開があまりにもくどい事でしょうか。スラッジーなリフでミニマルに聴かせる事自体は良いとして、アルバム構成的に「引き」のパートが来て欲しくない部分でくるのが、ちょっと惜しい感じ。まあ、それ以外には全く文句は無いですけど。プリミティブブラックとして完成されている音だと思う。

これはプリミティブ系好きな人には是非聴いてほしいアルバムですね。同郷のバンドならMGLA、スウェーデンのCRAFTやARCKANUMなど、独自の哲学を持ってそうな硬派なブラックが好みであれば是非。



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