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HACKING THE HOLY CODE (2008年)
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HACKING THE HOLY CODE
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解説 - HACKING THE HOLY CODE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-10-09 09:48:32)

2008年発表の1st。

インダストリアル・ブラックと言っても、インダストリアル要素を装飾程度に取り入れたバンドから、ほぼバンドサウンドの輪郭を失って、ブラックメタルとしての形式から大きく逸脱するものまで様々ですが、このバンドは音作りの深い所までインダストリアル化しておきながら、ブラックとしての感性もしっかり残している辺り、非常にバランスの良い作風と言えると思います。流石フレンチブラックの大御所が作っただけあって、実験的で知的なだけでなく、邪悪さも特盛。

例えばメカニカルな質感を強調したマシンブラストは聴いていて単純に気持ちいいし、それぞれの音の位置にまで手を加えたリズム構成、サンプリングとバンドサウンドを混ぜ合わせた実験的な音作りなどは、興味深く楽しく聴けます。一方で、ブラック由来のトレモロによる邪悪さ、演説調を交えたヴォーカルによる殺伐とした雰囲気の演出など、ブラックメタルに求められるような過激さが、インダストリアル要素を取り入れた事によって全く失われていない、むしろ強調されているのが素晴らしい。ほんとブラック好きにとっては心地良過ぎる音ですよ…。

インダストリアルな音にアレルギーがないブラックファンであれば、是非とも持っておきたい一枚。フレンチブラック悪の枢軸の底力を思い知らせるような力作だと思います。



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