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FUNERARY CALL
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Fragments from the Aethyr
(Usher-to-the-ETHER)
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Fragments from the Aethyr
何枚目かは分かりませんが、2012年発表のフルアルバム。
3曲入りですが演奏時間は40分近くあります。
MZ.412やNORDVARGRなど、ブラック系アンビエント好きな方にお勧め…という事で購入しましたが、これは邪悪!ノイズ/ドローンのみならず、管弦楽器やフィールドレコーディング、果ては喉歌(ホーミー)のサンプリングまでを駆使し、黒一色を刷毛で塗りたくったかの如きドス黒い雰囲気に特化した情景を描き出す、ただただ邪悪さのみが残る儀式系アンビエント。
作りは丁寧…というか、暗黒な情景を描くことへの偏執的なまでの拘りが感じられるような作品で、例えば轟音のノイズが耳を聾するパートでも、(物理的に)耳に痛い音=過激、のような短絡には全く陥らず、むしろ何か取り返しの付かない事が進行しているような、精神の方を積極的に嬲ってくる感じなんですよね。魔界や地獄まで行ってフィールドレコーディングやってたりして(笑)。
後、個人的に感銘を受けたのはストリングスの使い方ですね。ゲストにヴァイオリン奏者を起用してる事からも分かるとおり、弦の使用頻度が高めなんですが、面白いくらい「メロディアス」とはかけ離れた音なんですよね(笑)。神経の糸が痛みを伴いつつ、引き千切れそうにそうになるような、嫌な緊張感を演出する事に専念していて、全くクラシカルなメロディが出てこない辺り徹底してます。まあ、この手に美メロなんて誰も期待してませんが(笑)。
バンドサウンドではないため、一般的なメタルファンには間違ってもお勧め出来ませんが、日常からの解脱目的でブラック聴いている方なら心から共感出来る音でしょう。決して宗教行為に利用してはいけません、危険です(笑)。
Usher-to-the-ETHER
★★★
(2013-12-20 01:05:33)
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