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Snowy Nocturnal Forest and Stellar Sky

2013年発表の1st。

某所にて、今年発表の新作だったにもかかわらず、かなりの安値で投げ売られていたので購入。このジャケにこのアルバムタイトル、そしてイタリアのシューゲイザー/ポストブラックという触れ込み…如何にもアトモスフェリックな空間を演出して、寒々しく神秘的で深遠な世界観を感じさせてくれそうじゃないですか…ところがどっこい(笑)、STALAGGHやBLUT AUS NORD以上に付いていけない、摩訶不思議なサウンドでした…。

神秘的なのか寒々しいのかダークなのか儚いのかハッキリしない曖昧模糊としたメロディを紡ぐアルペジオ、苦虫を噛み潰したような…という形容をしたくなる、潰れ切ったがなりヴォーカル、特にトリップ感がある訳でもない、淡々としたドラミング…と、パーツのひとつひとつがかなり微妙。それを寄せ集めて作った音像も、正直何を表したいのが掴みかねる様な感じ。

しかもそこに、トンデモ理論で業界から弾かれた自己完結系疑似科学サイエンティストが、妄想の果てに作り上げた「宇宙と交信する機械」(という名のただのラジオ)を弄ってるかのごとき、前衛的というにもおこがましいヘンテコなキーボードが絡むという衝撃的な展開。その妄想に延々と付きあわされているような、良く分からない時間が続きます(笑)。マニアック過ぎて付いていけない…。

例えばマニアックな音の代表格と言えるSTALAGGHにしても、「邪悪で病んだ音を作りたい」という意図は聴いてすぐに掴める分、後は聴き手がそれを受け入れるか否か…という問題なんですが、こちらは意図すら良く分からない分よりマニアックと言えるでしょう。この作品を最高と感じる人はマニア中のマニアを名乗っても良いんじゃ…そんな感じです。

Usher-to-the-ETHER (2013-12-30 23:42:32)