この曲はSIGHの最高傑作だとおもいます。 曲は悲嘆の調べを奏でる荘重なシンフォニーから始まります。 この辺りはもう職人芸の世界ですよ。やがてシンバルの連打を機に、歌が入ります。ここで僕は衝撃を受けました!!なんせ、とんでもない泣きメロが展開されるからです。しかしながら、このムード歌謡調のあまりに濃厚な哀愁は必ず癖になりますよ。その後、曲は子供のコーラスによるバースを挟みサビへと進みます。 (Now I see the light in the flame that is burninng my pride) /[俺のプライドを焼く炎の中、今光が見える} 男性バリトンにより朗々と唄われるこのフレーズこそ、このアルバムの主題であると言えます。ところで曲そのものは、ひたすら悲しみが大袈裟なまでに表現されるパワー・バラードです。しかし、それを嘲笑うかのようなデジタルな効果音が随所に顔を出し、摩訶不思議な音空間を構築しています。 この曲で一番感動したのは、間奏です。歌が終わるとひたすら混沌とした重々しいリフが単調に繰り返されます。この果てぬ苦悩のようなパートが一転、暖かく感動的なギター・パートが展開されるのです。この素晴らしさ!!この演歌的といえる暖かいメロディーの涙が出ました。これがサビで唄われていた「光」を表現したものだと思います。心憎い演出です。 この曲はこの後不思議なエンデングを迎えます。それがどんなものであるかは、是非興味のある方はお聴きください。 絶対推薦の超名曲ですよ!!