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When the Boot Comes Down / Presage of Disaster (火薬バカ一代)
Presage of Disaster (火薬バカ一代)


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When the Boot Comes Down / Presage of Disaster
演奏力の高さゆえ、突っ走った時の爽快感には
堪らんものがあるのですが、それでいてどこか醒めているというか
ヒンヤリとした浮遊感を湛えているのがこのバンドならでは。
静と動の落差の大きな曲展開は、一頃のANNIHILATORを
彷彿とさせたりも。

火薬バカ一代 ★★★ (2014-03-01 00:07:35)


Presage of Disaster

スウェディッシュ・スラッシャーが'90年に発表した唯一作。
ジャケットには目を惹くトリック・アートを用い、曲間にはSEを配してコンセプト・アルバムの体裁が整えられた本作(もし次作が制作されたなら、このコンセプトが引き継がれる予定だったとか)は、吹き荒れる偏執的リフ/リズム・ワークの嵐と、トリッキーな曲展開で息つく間もなく畳み掛ける、CORONERや後期DEATHROW等が比較対象に挙げられるテクニカル・スラッシュ・サウンドが目白押し。
この手の音は好みからは外れるのですが、にも関わらず不思議と本作をすんなり楽しめたのは、技巧に溺れてスラッシーな尖り具合が損なわれておらず、そして冷ややかでウェットな感触を強く漂わす、北欧出身バンドならではの特性によるところ大。ミステリアス且つドラマティックな④はその好例でしょうかね。
ガナるのも歌うのも中途半端な浮遊するVoが、こうした楽曲の魅力を少々損なっている感が無きにしも非ずですが、これは当人の弁によれば「当時はまだ16歳で、準備も経験も圧倒的に不足していた」とのこと。
起伏の激しい曲展開が激烈なアグレッションを伴って突っ走る③⑥といった名曲を耳にすれば、リリース後間もなく、母国スウェーデンではTOP 40に食い込むスマッシュ・ヒットとなり、ちょっとしたセンセーションを巻き起こした・・・という逸話も大いに得心が行く1枚。

火薬バカ一代 ★★ (2014-02-27 23:13:18)