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YGG (2011年)
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解説 - YGG
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-03-05 20:06:16)

2011年発表の1st。

おそらくペイガンブラックとしては代表格といえるNOKTURNAL MORTUMと人脈的に繋がりのあるバンドとの事ですが、あちらとはやや異なる路線の音ですね。こちらはいわゆる「お祭り系」なクサメロは無く、土着的な悲壮感に満ちた、身を切るようなメロディをトレモロに込めて疾走するタイプで、アトモスフェリックにリフを聴かせる音作りや長尺の楽曲展開など、同郷のバンドではDRUDKH辺りに近い感じでしょうか。

ヴォーカルが鬱系にも通じる裏声絶叫で、この手のタイプとしては若干珍しい気もしますが、それが悲壮感の強い楽曲にはかなりマッチしてるように思います。また、イントロ部分を始め、楽曲の端々で「びよ~ん」系のSEが聴かれるのも印象に残りますが…これは初期SATYRICONやTAAKEなどの土着性の強いブラックメタル、ひいてはその元ネタであるWHENへのリスペクトを示した部分でしょうか。

NOKTURNAL MORTUMやKHORSよりも、DRUDKHやWODENSTHRONE、WINTERFYLLETH、AGALLOCH辺りの土着的でアトモスフェリックな作風が好きな方にお勧めですね。



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