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MOONKINGS (2014年)
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MOONKINGS
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解説 - MOONKINGS
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. H・W ★★ (2014-04-21 02:40:26)

「彼」が動き出したと友人から聞き、懐かしさもあって久しぶりにCD屋に足を運んだ。
いやもうこれが本当に久しぶりで、最近は音楽と向かい合うことも減って、心もすっかりガビガビになっていたかもしれないが、そんな僕をふと我に返らせる力があるねえ、あの頃のミュージシャンの名前には・・・。
ふとクレジットを見ると「Sailing Ships」の曲名があり、ああ、やっぱりあの曲は彼にとって思い入れの深い曲であったのだなあと妙に納得しながら家路についた。

さて、内容だが、
彼が再始動するとして、いきなり初期VANDENBERGの方向性は無いだろうと覚悟はしていたが、やっぱりサプライズは無かったようだ。かといってMANIC EDENほど土臭い感じかというとそうでもなく、うーん何というか、安直な表現で申し訳ないが、WHITESNAKEとLED ZEPPELINの名前は誰が聴いても挙がるだろうと、まあそういうアルバムだ。(聴く人が聴いたらTHE BLACK CROWSの名前も出るかもしれない。)
だが、特筆したいのは④とか⑦で魅せるストリングス絡みのメロディックでスローな曲で、ここでの表現力ばかりは、単純に前出のバンドとごちゃ混ぜで語るのもはばかられる。

エイドリアンのギターについては、90年代以降の彼らしく、深くて速いヴィブラート以外特に強い個性を感じさせない、非常に楽曲オリエンテッドなプレイであり、何も知らずに聴いた人は、まさかこのバンドにギタリストの個人名が冠されているとは思わないかもしれない。
替わって存在感を示しているのはヴォーカル。
歌メロはそのまんま、デヴィッド・カヴァーデイルだと思えるところが無視できないほどたくさんあるのだが、声質の魅力がある。ちょっとハスキーで、例えるなら、クラウス・マイネ味のふりかけを薄ーくかけたような感じで、個人的には大変好き。
こういう感じはいつか昔に味わったことがあるぞ、と思ったら、ディオに対するトニー・マーティンの時だった。

最後に、やっぱり気になる「Sailing Ships」。
長い長いインターバルを経て、ようやく作曲者の意図通りの形で録音されたこの曲、
僕らが待ちわびた「正しい姿」であるはずで、確かに文句のつけようのない佳曲ではある。あるのだが、正直、こうやって聴いてみると、いや、ヴァイのアレンジも捨てがたいじゃないか、と思えてしまった。
こうなると、Slip Of The Tongueの他の曲も俄然興味がわいてきた。
あのアルバムはエイドリアンにとって、心残りな記憶なのだと思うので、ここはもういっちょ、Wings Of The Stormもお願いしたいところである。

・・久しぶりのことで意気込みすぎて長文になってしまったが、最後まで読んでくれた人がいたら、ありがとうございました。イロイロ理屈捏ねてますけど、良いアルバムだと思うので、買ってみてくださいw




2. 銘菓ひよこ ★★ (2014-06-04 20:54:34)

あれれ?このアルバムのレビュー、1人しかしてないって・・・
もはやエイドリアン・バンデンバーグの名前も過去の人なのかなぁ。
聴いて思ったのは、これ、BADLANDSじゃん!レイ・ギランとジェイクEリーのあのバンドね。
Voも誰だか知らんが、レイ・ギラン風味で良く伸びる気持ちのいい声質だし、曲もどこかBADLANDS的。
とりあえず捨て曲らしきモノも無いし、まぁデビカバが歌うSailing Shipsが蛇足と言えば、そうなんだけど。
誰もいまさら昔のVANDENBERGみたいな抒情性とか哀メロなんか求めてないでしょ。
え?求めてるって?あー、だから書き込みが少ないのか(笑。




3. 正直者 (2019-02-05 18:45:07)

ホワイトスネイクはホワイトスネイクでも『RESTLESS HEART』の作風に近い。歌はカヴァーディルを意識したりと、劣化盤の『RESTLESS HEART』だから地味で眠たい音楽をやっている。
マニック・エデンの時はもっと若々しく躍動していた。ここまでオーソドックスなブルースロックのカヴァーディル風になるとはね。わざわざミュージシャン稼業から足を洗ったエイドリアンが復帰する事かと残念というか無念である。

そんな地味な無風ロックアルバムの中でアコースティック・ギターを使った曲ではヴァンデンバーグ時代を思わせる叙情性が顔を出したりと、数曲においてエイドリアンの枯れないセンスに巡り合える瞬間が救いだ。
頑張って良い面を探せば、グルーブ感の強いギターリフは魅力、独特のムードがやはりある、何か持っている男なのだ。

ブルースベースのロックなら、もっと他に聞くべきアルバムが沢山ある。それこそZEPやフリーで十分間に合う。ホワイトスネイクの初期も該当するだろう。むこうはもっと熱く勢いがある。そういうのを知っている耳には眠たすぎる。大人しすぎるんだよ。

でもこのアルバム以外と役に立っている。眠れない夜はこれを聞くからだ。全曲地味で聞いたことある雰囲気だから、退屈で3曲目で安眠だよ。
でも70年代のロックに触れていないなら案外大丈夫なのかもね?給料もらって称賛しないといけない編集員って大変だね。BURRN!だけは、他の音楽雑誌と違い歯に衣を着せぬ批評をすると思っていたが、今じゃ他の邦楽雑誌と同じで提灯記事ばかりだ。これ以上、インチキを掲載するなら廃刊したほうがいいよ。
こんなもの褒めてたら若者にバカにされる。彼らは賢く昔の事を気軽に検索できる。音楽だって無料で簡単に聞ける世の中だ。彼らに通用する意見を述べたいね。歳の割に耳がバカだと笑われたくない。




4. 失恋船長 ★★ (2020-03-30 19:51:44)

主役であるエイドリアン・ヴァンデンヴァーグ、実は一時はミュージシャン稼業から離れていたと聴いて驚きました。そんなブランクもある彼ですが、復帰を賭けた今作は、彼のキャリアからは無難は時代の音楽性を選択。古典的なブルースロックを根幹に、過去の偉業をなぞるような展開に終始。カヴァーディル風の歌いまわしも狙いなんだろうが、既にこの手のバンドは在庫過剰状態の為に、面白みは少ないと言えよう。
ギターソロもフィーリングを重視したものが多く、かつての構築美はない。それでも冴えていれば良いのだが、アイデアよりも味で勝負しているだけに、ありきたりでは物足りない。田舎の食堂でインスタントの味噌汁を飲まされた気分だ。

と軽く悪態をついたところで、ここで聴けるサウンドは実に自然体である。元ネタを感じさせるのも古典ロックのフィーリングを大切にした証拠だろう。でも④みたいな曲の方が耳を惹くというのは皮肉なものだ。
世間的には高い評価を得られなかったと言われる復帰作。ヴォーカルを務めるヤン・ホーフィングのソロ的な匂いも強めだが、
エイドリアンのバックボーンにフェードバックした音楽性は、復帰には必要だったんだろうと好意的に解釈しますね。



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