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BLACK CLOUDS GATHERING (2013年)
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BLACK CLOUDS GATHERING
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解説 - BLACK CLOUDS GATHERING
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-04-25 21:41:39)

2013年発表の1st。
これは試聴して「よし、今度買いに行こう」と即決でした(笑)。
…今更試聴するというのも遅過ぎですけど(笑)。

路線としては、ブラックメタル特有の深く歪んだギターと、儚げなメロディによるトレモロにより、身を切るようなエモーショナルさを演出する、所謂ポスト/シューゲイザーブラックですが…このバンド、トレモロリフの使い方が犯罪級に上手いと思う。この手の中でも、メロディの良さやトレモロの聴かせ方の上手さではトップクラスなのではないでしょうか。こんなバンドを見つけるなんて、流石Pest Productionと感心するしかありません。

まずトレモロリフですが…結構この手のバンドって、音像に拘るあまりトレモロそれ自体の音色が弱めというケースがあるんですが、このバンドはトレモロの「音程が細かく上下する音色」を、かなり前面に押し出した音作りになっているのが素晴らしいです。正直このトレモロ愛溢れる音作りだけでも個人的には「買い」確定なのですが…輪をかけてメロディそれ自体も素晴らしいのだからたまりません。

ポスト/シューゲイザー系特有の温かみのある、儚くエモーショナルな雰囲気も最高レベルで備えていながら、そこに分かりやすいまでの「泣き」「哀愁」が感じられるメロディ。例えばALCESTのようなバンドよりも、もっと露骨に泣かせに来てるような感じ。これがトレモロを前面に押し出した音像と合わさると最早あざとさすら感じるほど(笑)。ヴォーカルはブラックらしいがなりですが、楽曲の持つ自然崇拝的ムードにはかなりマッチしてますね。本能と感情に身を委ねてる感じで。

音源には最早何の不満も無いですね。この手のブラックとしては個人的には満点をあげたいです(笑)。唯一の不満は装丁でしょうか…デジパックだと思ったら、デジスリーブ形式(紙のジャケに直接CDを入れる。当然CD出し入れの度に摺れるリスクあり)だったのが腹が立つ。ほんとこの形式やめて欲しいわ…。



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