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GIVE 'EM HELL (2014年)
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GIVE 'EM HELL
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解説 - GIVE 'EM HELL
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. ヤングラジオ ★★★ (2014-04-12 19:15:58)

オリジナルとしては、約2年半振りという意外にも早くリリースされた新作。
前々作、前作そして今作と音楽性には、あまり変化がない内容に仕上がっている。
ここまで来ると、バズのやりたい音楽性が一貫している事がはっきり分かる。
例え誰と組もうと、どんな楽曲であろうと、その仕上がり具合には終始一貫したものがある。
80年代の要素もあるし、90年代以降のオルタナ的要素もあるし、そこにモダンさやバズ独特の歌メロが乗っかってくる事によって、彼独特の世界観が形成されていて、それが今は心地よさを凄くもたらしてくれる。
例えば、スキッド・ロウみたいなキャッチーな楽曲やメロディを重視した楽曲を期待したとしても、当の本人にはそれがCOOLなことではない事が、この3作品を聞いているとよくわかる。
個人的には、ブレない事を評価したいし、懐古主義でない所も好感が持てる。

この新作、曲によっては「セインツ~」を経過した今のモトリー・クルーがやってもおかしくないような楽曲もあり、バラエティに富んでいる。
こう書くと、マイナスイメージをもたれるかもしれないけど、そんな事は無く全体の完成度は前作以上である。
僕はもう何度も聞いているけど、前作同様繰り返し聞きたくなる魅力がある。
バズのVo.は、やっぱりいい。




2. 帰ってきたクーカイ ★★ (2014-04-12 19:21:05)

 私は前々作・前作と聴いていたが、本作が最も好みだ。中でも2曲目のリフは格好良く、久々にバズの唄う名曲だと思う。全編通して聴いても、スルスルとあっという間に聴き終えてしまい、また最初から聴きたくなる。曲の配置にも気を遣っているのだろう。カヴァーも、いかにもバズの曲っぽい仕上がりになっている。
 B!誌のインタヴューで本人が、俺はもっとアルバムを作るべきかもしれないな、と語っていたが、レコード会社から尻を叩かれて、少し慌てて作ってこんなに良いのなら、そのとおりだ。もっと作って欲しい。
 今のところ、この男のアルバムに駄作は無く、徐々に質が高まっている。
 たいしたものだ。




3. ヤングラジオ ★★★ (2014-12-30 18:46:04)

結局、僕が選んだ2014年のベスト・アルバムはこの作品である。
楽曲の完成度、アルバムの統一感も申し分なく、古き良き時代を感じさせながらもモダンさも忘れていない、そのバランス感覚も僕の中では圧倒的No.1であった。
こういった比較的ポップでノーマルなHR/HM作品を、ベスト・アルバムに選んだのもかなり久しぶりな気がする。

バズの発言には昔から考えさせられるものが多く、その単刀直入さはちっとも変っていない。
わがままであり問題行動も多かったけど、こういった人はやっぱり貴重であると思った。




4. 失恋船長 ★★ (2024-11-02 08:15:32)

前作の流れと言うよりもアメリカンロックがルーツのミュージシャンが揃えば、こういうごっついヘヴィなサウンドになるのは必然。サビでは奇妙なほどキャッチーになるのだが、根幹にあるのはオールドスクールでも、グランジ/オルタナムーブメントを土台としたオールドスクール。
2014年は、カート・コバーンも伝説である。あのサウンドも十分に過去の遺物なのですよ。

そういう時代を無視して、迎合できなかった身としては、今作も古き良き90年代型ヘヴィロックを今風のテクノロジーで仕上げた一品。目新しさは皆無。スキッドロウを彷彿とさせるような場面は少ないが、主役がキャッチーなメロや、お得意のシャウトをかましてくれるだけで、満足できるファンも多いでしょう。個人的には、凋落の元ロックスターとしか思っていない。セバスチャン・バックという存在。

彼は80年代の成功を否定して、ミュージカルとかで成功したような情報を日本のメディアはなんとなく伝えていたが、彼はそんなに大金をせしめたのだろうか?スキッドロウはもっと成功できた。デビューの手助けをしてくれたBON JOVI関係者に恩を仇で返す男。それがセバスチャン・バック。その落ちぶれた感が、なんとも寂しい。音だけ聴けば暴れん坊時代の彼に相違ないが、それはテクノロジーの恩恵を受けた話。オジー・オズボーンと同類の機械仕掛けのオレンジである。

ライブ動画はサッパリだったなぁ。頼むぜバスよ。



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