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Cecs De Ràbia, Cecs De Dolor (Usher-to-the-ETHER)


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Cecs De Ràbia, Cecs De Dolor

2009年発表の1st。

基本的にデスメタルを取り扱うレーベルで、所属するブラックメタルバンドもデス要素の強いものが集まるXtreem musicからリリースされてますが、このバンドも例によってデスとブラックの境目くらいに位置する作風ですね。地を這うような低音のグロウル、モダンな重さも感じられる、重心の低いギターの音色、硬質なプロダクションなど、ブラックのRawさよりも、デスの暴虐性が重視された感じの音。

メロディアスなパートにおける、どこか儀式的なものも感じさせるギターのメロディ、北欧産バンドに通じる土着的な邪悪さの篭もったトレモロリフなど、ブラックの要素もある程度備えていて、メロブラ好きにもアピールできるようなポイントはあるんですが、音作りの重心の低さからやはり元になっているのはデスメタルであるように思います。暴虐度及びそれを支えるサウンドクオリティは全く問題ないですが、もう一つこのバンドならでは…というものが足りない気も。悪くはないですけど。

Usher-to-the-ETHER (2014-05-11 14:39:02)