1998年、ノルウェー王国テレマルク県ノトデンにて結成されたデスメタルバンド。
バンド名は、Zyklon Bとは何の関係もなく、Cyclone(サイクロン)という単語がノルウェーではsyklonと綴られていることが、バンド名の由来である。このため、ジャケットやロゴマークには、竜巻や嵐を連想させるアートワークが用いられている。
Emperorで活動していたSamothとTrymの2人で結成。当初は、Emperorの楽曲をアレンジしてジャムセッションを行っていた2人が、Emperorがライヴを行わなくなってきたため、Samothが温めてきたアイデアである、「Samothのデスメタル志向の楽曲を演奏するバンド」として、Zyklonを結成した。SamothはZyklonではZamothと名乗っている。この頃、彼は「デスメタルとブラックメタルが分裂したままでいるのにいい加減うんざりしてた」とのこと。
結成後、ZamothがZyklon用の楽曲を充実させるようになる。2000年頃にMyrkskogで活動しているDestructhorが加入。スリーピース編成となった。この後、ZamothとDestructhorを中心に楽曲を洗練させる。同年秋に、Thorbjørn Akkerhaugenをプロデューサーに迎えて、アルバムを作成。以降、Thorbjørn Akkerhaugenがアルバムの音楽プロデューサーを務めるようになる。この時点で、正式なベーシストとボーカリストが居なかったため、Zamothがギターとベース、Destructhorがリードギターとベースを担当している。ボーカリストには、Limbonic ArtのDaemonがセッションで参加した。2001年に、Candlelight Recordsから1stアルバム『World ov Worms』をリリースし、デビューする。デビュー後に、Emperorが解散し、ZamothとTrymはZyklonをメインバンドとして活動するようになる。
デビュー後、ライヴツアーを行う。この際にMyrkskogのSecthdamon(Vo、B)がセッションで参加しており、その後正式メンバーとして加入した。Secthdamonの加入で、不在だったベーシストとボーカリストが補充され、ZamothとDestructhorがギターに専念するようになった。2004年に2ndアルバム『Aeon』をリリース。リリース後に、再びツアーを行う。また、日本で開催されたEXTREME THE DOJO Vol.9にDark Funeral、Goatwhoreと共に出演した。2006年にライヴDVD『Storm Detonation Live』をリリース。同DVDには、2004年にPartySan Festivalでのライヴが収録された。また、同年には3rdアルバム『Disintegrate』をリリース。
2010年1月、解散を発表した。解散後の、2010年7月にCDボックスセット『The Storm Manifesto』をリリース。同ボックスセットは、Zyklonの1stアルバムから3rdアルバムがセットになったものであった。
正式メンバーではなかったものの、元Emperorのドラマー、Bård "Faust" Eithunがすべての作詞を担っていた。
Final members
Secthdamon(Tony Ingebrigtsen) — vocals, bass (2001–2010)
Samoth(Zamoth)(Tomas Thormodsæter Haugen) — guitar (2000–2010)
Destructhor(Thor Anders Myhren) — guitar (2000–2010)
Trym(Kai Johnny Mosaker) — drums (2000–2010)