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DE LA VERMINE (2010年)
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DE LA VERMINE
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解説 - DE LA VERMINE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-06-12 23:12:22)

2010年発表の2nd。

前作が「哀しみの影と…」のタイトルで日本盤リリースされた事もあって、フレンチブラック勢でも知名度の高いバンドですが…聴いてみると注目の理由も頷けますね。若干金属質なRawさを残しつつ不快でない歪ませ方のリフ、そのトレモロリフが奏でるメロウ極まりないメロディ、ガラガラに歪んだヴォーカル…と、正しく「メロウなプリブラ」してて、かつメロディや(プリブラとしての)音質・展開がしっかりしている作風。

マニアも満足させつつ、初心者にもジャンルの魅力を分かりやすく伝える質があると思いますが、更に魅力的なのはメロディの傾向。北欧バンドの醸し出す土着的な邪悪さや寒々しさとは異なり、このバンドのメロディは耽美さや儚さ、哀愁、毒々しさなどが入り混じったドラマティックなもの。こういった特性を持つメロディを多用するブラックメタルバンドはフランスに多い印象ですが、中でも分かりやすくそれを感じさせてくれる作品ですね。

ジャンルとしての魅力、出身地域ならではの魅力をどちらも高いレベルで伝えてくれる作品。Les Legions Noires作品などを通じてフレンチプリブラの魅力の虜になった方だけでなく、このジャンルに挑戦してみようと思う方にもお勧めです。



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