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Fractal Dimension / Deflect the Flow (火薬バカ一代)
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Fractal Dimension / Deflect the Flow
IRON MAIDEN風味のツインGによる
ハーモニーも印象的な、アルバムのトリを飾る
これまた6分以上に及ぶ長尺曲。
ストップ&ゴーを繰り返しながら
テンションを高めていく曲展開を
一糸乱れずにこなす演奏力の高さにも圧倒されます。

火薬バカ一代 ★★ (2015-07-16 23:24:18)


Burning Through the Scars / Deflect the Flow
内角へエグり込んで来るようなGリフと
暴力的なリズムとが、威勢の良いコーラス、
ハッキリとしたメロディを奏でるGソロを伴い
ワッショイワッショイと突進する
怒涛のスラッシュ・ナンバー。
6分以上の大作ですが、焦燥感と圧迫感に
満ちた曲調がまるで長さを感じさせません。

火薬バカ一代 ★★★ (2015-07-16 23:09:41)


Deflect the Flow

1st『PRIVILEDGE TO OVERCOME』が絶賛された5人組マカロニ・スラッシャーが、'15年発表の2ndアルバムで待望の日本デビューを飾りました。
前作に引き続き、今回もアートワークは『時計仕掛けのオレンジ』仕様。このジャケットがバンドの基本スタイル――モダンにしてエクストリーミリーなスラッシュ・メタル・サウンド――にブレがないことを証明しています。またダーティに吼え立てるVo、切迫感に満ちたGリフ、デス・メタリックな暴力性も撒き散らすリズムが、屈強なる野郎コーラスを従えて、起伏の激しい曲展開を暴風の如く吹き抜けるOPナンバー①を耳にした瞬間、多くのスラッシャーがアルバムの出来栄えを確信できる筈。
「短い曲を書こうと思っても、出来上がると長編化してる」とのメンバーの証言を裏付ける通りの大作主義の敷かれた楽曲は、前作に比べるとゴリゴリの高圧感が減った代わりに、②⑧⑨等、パンキッシュとも言えるラフなノリが気持ち増量(⑧はVENOMのカヴァー)。アレンジや曲展開が未整理で少々キャッチーさに欠けるのは相変わらずで、雑誌レビューでは「アレコレ詰め込み過ぎ」と痛いトコ突かれてましたが、個人的には(↑上の方同様)、思い付いたアイデアを片っ端からブッ込んで「どや!」と提示せずにはいられない、この若さ若さって何だ躊躇わないことさ全開っぷり(何だそりゃ)は嫌いじゃありません。こうした曲作りにおける前のめりな姿勢が、サウンドのスピード感をグイグイ加速してくれていますし、アレンジの引き算なんてのは4枚、5枚とアルバム・リリースを重ねてく内に覚えりゃいいんですよ!と。
メロディックにツインGが駆け抜けるラスト・ナンバー⑨まで、イケイケドンドンなスラッシュ・メタルがゲップが出るぐらい堪能できる1枚。

火薬バカ一代 ★★★ (2015-07-14 22:40:45)


Deflect the Flow

こういったバンドをどう呼んだら最適なのか分からないけど、ニュー・ウェイヴ・オブ・スラッシュ・メタルの一派であることは間違いない。
ここ数年、ヨーロッパから出てくる、この手の若手スラッシュ・バンドのアルバムは平均値が高く、僕は好きで意外に持っているんだけど、あまり発言はしていない。

彼らは、この2ndで日本デヴューを果たしているんだけど、B!誌における評価はあまり高くない。
確かに1曲の中に2、3曲分のアイデアが詰め込まれているというコメントには僕も同感で、そこにキャッチーさが感じられれば、それは逆にプラスポイントになるハズなんだけど、残念ながら楽曲の輪郭がボケてしまっていて、すんなり耳に入って来ない点はマイナスに感じてしまう。
だけど、これをコンパクトにしてすっきりし過ぎると、そこら辺のバンドと同じになってしまうので、個人的にはこの路線でもいいので、展開に面白さが感じられるように、楽曲のレベルアップを目指してほしい。

まだまだ若いし、サウンドにはダイナミックさもありメジャー感もあるので、一つ階段を上がって欲しい。
やる気は伝わるし、今後頑張って欲しい次世代スラッシュ・バンドの一つである。

ヤングラジオ ★★ (2015-05-26 21:20:42)