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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-06-11 11:14:21)

2008年発表の6th。

ウクライナというとアンダーグラウンドなペイガン・フォークブラックの名産地という印象が強いですが、このバンドはあからさまにフォーキーなメロディは使わないものの、リフに込められた身を切るような哀愁がペイガン系に通じるものがありますね。ヴォーカルが鬱ブラック風の、裏返り気味のスタイルである事もあって、アルバムを通じて常に悲壮な感じがします。

ノイジーに歪んだリフにシンプルな疾走というスタイルは、ストイックで無骨なイメージがありますが…良く聴くとリフのメロディにはかなり起伏や展開が設けられてますね。基本暗めながら時に儚げな雰囲気すら感じさせるメロディ使いは、音像の歪め方とも相俟ってシューゲイザー寄りのブラックを好む人にもアピールするかも。一見地味ながら、実は叙情に満ちた良質なアルバムだと思います。



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