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Apocalyptic Nightmare (失恋船長)
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Apocalyptic Nightmare

古参ジャーマンスラッシャーだが、Kreator,、Destruction、Sodomと言ったクセ強軍団ほどの個性を出せずに、二番煎じを感じさせるスタイルが印象に残るバンドでした、良くも悪くも後追い感は否めなかったりするのだが、時系列など関係ない今の感性でいけば実に真っ当なスラッシュメタルをやっている。ダーティーに吐き捨てる歌い回しもジャーマンスラッシャーらしい魅力があったりと、猛々しいスピードサウンドの持つアグレションは妙に懐かしい空気を醸し出し、B級感丸出しの音質も手伝い、まだまだアングラだった初期スラッシュメタルの世界へと誘ってくれる。
一発の決め技にかけるアルバムだ、正直、これを聴くくらいならば、もっと聞き込まなければイケないアルバムは沢山あるのだが、メジャーどころのバッキバキじゃない、大物になりきれなかった男達、けして怠けていないのに足りないモノを補えなかったサウンド、そういうものに愛着を感じる猛者にはたまらない魅力があるでしょう。
欠点よりも美点を愛でる感性、ワタクシはそういうものを一番大切にしています。

失恋船長 ★★★ (2023-01-23 20:16:13)


Escalation

今も活動を継続している古参ジャーマンスラッシャーの3rd。このバンド初体験が今作というのもあり愛着度は高い。最近はサブスク生活のおかげで、メジャー流通の作品に触れる機会も激増。特にメディア情報を全く仕入れていないので、こんなのも出ていたのか、こんなバンドいるぞなどメジャー流通のビックマネーサウンドにメチャクチャ触れるのだが、やはり、そういうのには付いていけないので、ワタクシはこういうマイナー系の音が大好物です。
今の若い人にとっては、この手のクラシックなスラッシュに過激さなど感じないでしょうが、当時としてはスピードとパワーに特化しており、ダミ声ヴォーカルの噛みつくような唄い回しも含め刺激的なスタイルだった。
今作は彼らのルーツたるバンドの音楽性をビルドアップ。前のめりにしつつも、根幹にあるのは先人達の影響下であり、そこに峻烈なる過激さも導入、その様式はメタリカなどのも通ずるだろうし、同郷のディストラクションを重なる部分もある。
そういう古典をルーツとした格式高きスラッシュメタルの王道、①などで聴けるメランコリックなフレージングも欧州風味があるし、キャッチーさを誘発するギャングコーラスも効果的に機能、程よい刺激が耳を喜ばせ、好戦的なリズムとスピードサウンドに闘争本能を掻き立てる魅力がある。このバンドとしては大切にしている⑧のダークランドシリーズも魅力的だ。大技一発は無いのかもしれないが、懐かしさも含め個人的には忘れられないバンドの一つ。
古き良きスピード/パワーメタル系スラッシュが大好物な方には教えたいバンドですよね。時折ねじ込まれるコミカルタッチも込みで楽しんで欲しい。
このバンドの作品って国内盤あるのだろうか?

失恋船長 ★★★ (2022-11-28 20:39:23)