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THE FERAL WISDOM (2013年)
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THE FERAL WISDOM
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解説 - THE FERAL WISDOM
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-07-06 10:53:38)

2013年発表の1st。

これはかなり凄まじい…一言で言うなら、BLUT AUS NORDが持つ暗黒趣味的で捻じくれた実験精神と、FYRNASKが持つどす黒いアンビエンスを掛け合わせたような、尋常でない禍々しさを発散するブラックメタル。ブラックの持つ特性として「邪悪さ」「暴虐性」など、色々な要素が挙げられますが、この作品は「異形性」に特化したような作風。

まずギターワークの前衛性と、そこから生み出される禍々しい雰囲気が素晴らしい。脳髄を冒す毒素を帯びた電波でも含まれているんじゃないかと思うような、引き攣ったトレモロと、聴覚を通じて聴き手の筋肉を弛緩させるかのごとき、BLUT AUS NORD的な奇妙なエフェクトの掛かったフレーズなどの波状攻撃で、サイケデリックで毒々しく、どす黒い異形の空間を形成。

生温かいようなメロディを奏でるベースも何気に主張しており、まるでまだ体温の残る屍体に触れているかのような気色悪さが演出されてますね。ひたすら絶叫を繰り返すヴォーカルは空間全体に響くような処理が施されており、殆ど何かの祟りのような雰囲気。特に後半アンビエント要素が濃くなりますが、アンビエント要素の強い部分でも荒廃したムードが強く、暗黒主義は徹底されている感じ。

不気味さで言ったら前述のバンドとタメを張れるような、超一流の物があるように思います。ちなみに以前はWOLFHEARTというバンド名で活動をしていたようです。…こんな全力でマイナス方向に向いた音を出すからには、改名して正解といえるでしょう(笑)。



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