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Shapeshifter / Shapeshifter
畳み掛けるスラッシーなアグレッションと、
IRON MAIDENお手本の勇壮なメロディ&劇的な曲展開、
それに朗々とした歌い上げから、血を吐くような絶叫まで
使い分けるカーラ・マカッチェンの多彩なVoが猛進する
PVも作られたアルバムのリーダー・トラック。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-05-27 01:36:01)


Shapeshifter

VoとBに女性メンバーを擁する、アルバータ州エドモントン出身のカナディアン・スラッシャーが'16年に発表した3rdアルバム。
中古盤屋にて本作を見つけるまで、迂闊にもリリースに全く気付いていなかったので、彼らの作品に触れるのは2nd『ORIGIN OF EXTINCTION』(’13年)以来結構久々。しかしながらジャケットのヘタウマ加減さも、血を吐くようなシャウトとメロディアスな歌い上げを使い分ける、歌詞カードの裏表紙で物凄い役者魂を発揮しているカーラ・マカッチェンのスケ番Vo も、印象的なハーモニーを奏で鋭角的にリフを刻むツインGも、パンキッシュな突進力を有するリズム・セクションも、IRON MAIDEN由来の構築感と、MOTORHEAD影響下のヤサグレ感とを強引に同居させたかのような(実際MOTORHEADの“SHINE”のカヴァーを収録する)スラッシュ・メタル・サウンドも何一つ変わっておらず、こちとら思わず笑顔になってしまった次第。
オラオラとオラつきながらラフなアグレッションを撒き散らかして突貫する③、中心メンバーたるアレックス・グティエレスのメロディックなGソロが閃く⑤辺りも良いのですが、本作のハイライトは間違いなく⑨。IRON MAIDENを思わす勇壮な曲調と緩急の効いたドラマティックな曲展開に、ド迫力のシャウトから雄々しい歌い上げまで多彩な歌唱スタイルを駆使するカーラ姐さんのVoが映える名曲ですよ。
3作目となっても微塵も音楽性をブレさせない、その意気や良し。信じた道を突っ走れ!と応援せずにはいられない1枚。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-05-23 00:55:30)


Murder Death Kill

カナダ出身で、女性メンバー2人(VoとB)を擁するスラッシュ・メタル・バンドが、地元のインディーズ、HORROR PAIN GORE PRODUCTIONから'11年に発表した1stアルバム。(現在はデモ音源3曲を追加収録して、NAPALM RECORDSからリリースされた再発盤が流通している模様)
先に2nd『ORIGIN OF EXTINCTION』を聴き、そのカッコ良さに感心して本作も購入してみたのですが、おお、こっちもナイス出来栄え!と。スケ番チックに威勢良く歌う女性Vo、派手に弾きまくるわけじゃないけど、メタル魂を鼓舞するメロディをストレートに投げ込んでくるツインGを両軸に、ロックンロールのノリの良さも飲み込んで炸裂するアッパーなスラッシュ・メタルという、彼らなりのサウンドも既に確認できます。
メタルコア調のシャウトを多用しているカーラのVoや、直線的に叩き付けられるリフ&リズム等、本作の方が若干ハードコアな感触が無きにしも非ずですが、どっちにせよスラッシュ・メタルとしてのカッコ良さに揺るぎはなし。中でもオーストリアで起きた「フリッツル事件」を題材に取り上げた④は、荒くれたZNOWHITEとでも言うべき聴き手を一発で虜にするアルバムのハイライト的名曲。
既に十二分に光るものを感じさせてくれる1枚ですよ。

火薬バカ一代 ★★ (2014-07-22 23:16:22)


Origin of Extinction

HOLY MOSESのザビーナ・クラッセンや、DETENTEのドーン・クロスビーのような姐御系シャウターではなく、メロディをきっちりと追いかけて「歌う」、例えるならZNOWHITEのニコル・リー系女性シンガーを擁する5人組カナディアン・スラッシャーが、'13年に発表した2ndアルバム。
カリカリに乾いたエッジーなGリフを小気味良く刻み、時にドラマティックなユニゾン・プレイも決めてくれる2本のGが全体を牽引する、正統派HM寄りのスラッシュ・サウンドが本作の持ち味。かっちりとした整合性よりも、ラフな威勢の良さが先走る演奏、ビールを燃料に駆動するエンジンの如き身体を気持ち良く揺するリズム・ワークからは、MOTORHEAD~EXODUSに通じるロックンロールのヴァイブも感じられたり。
しかし何と言っても、本作最大の聴きどころはカーラ・マカッチェン(Vo)の歌いっぷり。ハイピッチのシャウトやグロウルもこなす多芸さを誇る彼女ですが、やはりハイライトは、緩急の効いた曲展開が魅力の②や、アグレッシブ且つキャッチーな③、あらゆる事象にFUCK!を突きつける⑦といった、メロディアスな歌メロがフィーチュアされた楽曲の数々。それでいてスラッシュ・メタルならではの疾走感がスポイルされていないのも素晴らしい。
ボートラとしてオマケ収録されたRAZOR、ANTHRAX、ANGEL WITCHのカヴァーからも、彼らが目指す音楽的方向性がビンビンに伝わって来る1枚かと。

火薬バカ一代 ★★★ (2014-07-18 23:50:48)