このアルバム、聴き応えあると思いますぜ~。ヒットしたころのさわやか一辺倒ではなく、渋さと寂寥感が加わり始め、静かに力強くワールドが広がっているって感じですかね。 ポップのアルバムって、小生の友人は一曲でもいいのがあればはずれじゃない!!とまるで自らを慰めるように主張していましたが、このアルバム、小生にとっては少なくとも半数以上はお気に入りの名曲です。ヒットした頃のアルバムよりいいかもしれません。ちなみに最後のI'll be thinking of youは、冬の早朝に朝日を見ながらコーヒーでも飲んで聴いてみると超はまります。
ホンキーシャトーからグッバイイエロー~までのストロベリースタジオ3部作は、何十年も聞いてるとさすがに飽きてきますが、カリブから、このRock of the Westiesまでのカリブランチ3部作は、何十年聞いても飽きません。その中でもこのRock of the Westiesは小生いちばんのお気に入り。エルトン本人は「出来たばかりの新生エルトンバンドを鍛えるために作ったアルバム」などと音楽の神を挑発するような不埒なことを言っていたとか言わないとか・・・。しかしそれでロックの世界に燦然と輝くこんなアルバムを作ってしまうとは…。確かにメンバーも鍛えられたでしょうな…。全身全霊を傾けて本気で付いていかないと、おそらく自分の経験だけで展開を予測することはまったく不可能だったでしょう、たとえ実績あるミュージシャンたちだったとしても。小生、一回聞いただけではそのメロディを覚えることはまったく出来ませんでした。しかし聞き込めば聞き込むほどカッコよさがどんどん見えてくる、というか聞こえ始めてくるのは、快感そのものです。いまだにもう100回くらい聞いていて何かしらの発見があるくらいですから。
みなさんおっしゃるようにこのアルバム、先入観なしで聞くとかなりいいと思います。ロートルの私はこのアルバム、リアルタイムで聞いてましたが、Devil Rides OutとRaise Some Hellの2曲のリフの暴力性は今聞いてもかなりかっちょ良いです。またRockin' Again やBroken Heroes のズシリとくるヘヴィナンバーはミドルテンポなだけにかえってその悲しい凶暴さがジーンと来ます。Unleash~以降のパワーや疾走感にはかなわないかもしれないけれど聞いて損はしないと思いますよ。
基本的には皆さんおっしゃるようになかなかの傑作だと思います。Dogs of war と Killing groundを足したような感じに聞こえました。Unleash the beast や The inner sunctumなどの大パワー、スーパードライブ感炸裂の大傑作アルバムと比べるとやや地味に聞こえますが、これからもっともっと聞き込んでいってこのアルバムのカラーを堪能していきたいと思います。ただ…、まだ3回しか聞いていないのですが…、どうもリズムセクションがやや弱いように感じました。ナイジェルのドラムはところどころやや息切れしているように聞こえるパートがあり、サクソン特有のドライブ感に身を委ねるって感覚がやや薄いように思います。で、それ以上に気になったのが、おそらくミキシングの問題だと思いますが、ニブスのベースがあまり聞こえない!他のバンドのCDを聞いた後にこれを聞くと、下がスカスカに聞こえました。ポールとダグのギターは相変わらず圧倒的なパフォーマンスで攻めて来るのに、ミキサーさん、このニブスの扱いは何? まあ使っているプレイヤーのセッティングでどうとでもなるのかもしれませんが、今のところちょっとのめり込めていません。 でも曲そのものは力作がそろっているようなので、これから聞こうという方は、小生のコメントより、他の皆さんのコメントを参考にしていただければ幸いです。 (なら書くな…って、すみません) まあ、好みの問題もあるでしょうから、言い張るつもりはないですが…
あっと、このアルバムのコメントを書くのを忘れていました。 一曲一曲の印象はそれほど強いとはいえないけれど、 いちばんの特徴は、聴いていて飽きない、ってことですね。 何聴こうか迷ったときにこれを聞くと安心して燃えられる(?)ので。 で、タイトル曲もかっこいいし、「宮殿」もいい感じですが、 個人的にはRunning for the Borderが結構気に入っています。 ニブスのベースまで含めたAメロのユニゾンリフが超攻撃的で 自分まで無敵になった気がしてしまいます…。 Down in Mexico~!! かっちょいいっす。
最初聞いたときは「なんともタルい曲だな~、これが噂のLionHeartのシメかよ…」などと思ったですが、だんだん良くなってきました。荒涼としていて不気味な雰囲気のあるこのアルバムのラストをゴキゲンなミドルナンバーで〆るとは、なかなかニクイです。Flying on the edgeというタイトルがまたかっこいい。
私もこのアルバムは名盤だとおもいます。評価の高い前作Denim&Leatherは、Princess of the nightのキラーチューンに幻惑されて名盤と思ってしまいますが、一曲一曲はこちらのほうが個性的で粒ぞろいだと思います。タイトル曲はファンならもっと後押ししてもいいんじゃないの~?なんて思ってますし、後半の4曲の素晴らしさは他のアルバムにも負けてないクオリティの高さだと思います。個人的にはタイトル曲以外ではWatching the skyとMidas touchが好きかな~。
このアルバムのこと、書くの忘れてました。うん、良いですな。自分の中ではGuardians of the Tombが一番好きですかね。Unleash~のBloodletterを思わせる曲調で、血が滾ります。ひょっとして、このアルバム、Denim&Leatherに似てます?似てません?なんとなく…。 小生の中ではデニム&レザー同様、いいアルバムなんだけどなんとなく一曲一曲の印象がやや薄い感じがしました。ひょっとして聞き込みが足らない?ちなみに、前作のInto the Labyrinth は、曲ごとの個性が際立っていてアルバムとしてはかなり素晴らしいと思いました。
このタイトルは第二次大戦の米英連合軍のノルマンディー海岸の物資集積所から内陸の前線へ戦闘物資を無理やり運ぶトラックコンボイの大輸送作戦ファイアーボール作戦の合言葉ですね。「Ashes to Ashes ,Dust to Dust」と言ったそうですが、「ほこりやチリを舞い上がらせ続けろ!止まるな!走り続けろ!」という意味だそうですが、すなわち、前線で戦っている仲間に命がけで物資を運び続けるこの輸送作戦、戦闘が無いのに死者も出るほどの危険な暴走輸送作戦だったそうです。 暴走戦闘系メタルバンドのSAXONにぴったりですな。
小生も飛行機大好き人間です。Saxonは飛行機にまつわる曲結構ありますよね。昔の20,000ftとか。747とか。で、これ、InnerSanctumのState of graceを思わせる曲風で、シリアスタッチ、哀愁、ハイスピード、そして流麗でまさにすべるようなリフなど会心の一曲で個人的にめちゃくちゃ感激しました。ビフのヴォーカルがずっと3声をキープしているところなんかブルーインパルス(イギリスだからレッドアローズか?)の編隊飛行を思わせる美しさを感じました。
最近このアルバムを聞きました。すごい、すごいっす!特にBloodletterですかね、聞いていると腕に力瘤が…。サビのメロとギターフレーズの絡みが最高です。昔の暴走ドライヴィン(Wheels of steel)、鋼鉄の掟(Strong arm of the law)などからどんどん落ちっぱなしだと思っていたSaxonが、こんなすさまじいリベンジをかましてくれるなんて…。イギリスのファンから見放されかけ、スティーブドーソンにもグラハムオリバーにも見捨てられ、ぼろぼろになったビフの復讐(?)の雄たけびが轟きまくって自分にまで乗移って来そうです。ていうかこのサイトのすばらしいファンの皆さんを見習って、自分も再びサクソンファン出戻りしたいと思います。とにかくあまりにも素晴らしい。これ以降のアルバムも順次入手していきたいです。