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URåLDRIG SAMKLANG
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解説 - URåLDRIG SAMKLANG
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-07-23 21:03:39)

2009年発表の1st。
最初の盤は自主制作で100枚が刷られたのみでしたが、後にEwiges Eisが再リリース。
こちらは500枚限定で、手書きナンバー入りの仕様。

吹雪に巻き込まれるが如き、ノイジーさを強調したプロダクション、獰猛さを隠そうともしない、歪み切った絶叫を聴かせるヴォーカルなど、荒々しさも目立つブラックメタルですが、同時にミディアムテンポの多い、ゆったりとした展開を好む曲作り、10分超えの楽曲も多いアルバム構成など、アトモスフェリックさも強い音ですね。寒気を感じるような、邪悪な霊気が垂れ流されているようなトレモロリフは、音質とも相俟って「如何にも」な雰囲気が出せているように思います。

ペイガン系と言い切るには余りにも陰鬱なサウンドなんですが、楽曲の端々でペイガン風の意匠が垣間見えるのも大きな特徴ですね。アコギや男女クリーンヴォーカルを使い、民族音楽をやたらダークに解釈したような部分なんかは、かなり印象深く耳に残る。薄暗く気味の悪い霊山で降霊術でもやってるんじゃないかという感じ。ただ、邪悪なアトモスフィアを放出しまくりの音に、何故か小鳥の囀りを重ねてくるところとかは、若干シュールに聴こえてしまいますが…(笑)。

ジャンル初心者にもアピール出来る分かりやすさに欠けるあたり、悪く言えば地味目な音ではありますが、霊気をジクジクと垂れ流すような、不気味なメロディ使いは個人的にはかなり好きですね。ある程度このジャンルにハマっている人向けだと思います。



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