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それゆけ!ぶるにゃんマン PORTABLE~とりもどせ!あいとせいぎときぼうのつにゃ缶~
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解説 - それゆけ!ぶるにゃんマン PORTABLE~とりもどせ!あいとせいぎときぼうのつにゃ缶~
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-08-04 23:09:19)

2012年にPSPで発表された横スクロールSTG。
ベスト版が出てるせいか、VITAでもDL版を安価で購入できます。

…パッケージを見てみると、猫耳にブルマ、スクール水着、メイドといわゆる「萌え属性」を盛り過ぎて、逆に訳の分からない事になったキャラクター達が描かれ、更にこのふざけたタイトルですからね…一体、誰がこれでこのゲームが面白く、そして遊びやすいシューティングゲームという事が分かるのでしょう…(笑)。私も友人から教えられたときは「冗談でしょ(笑)」みたいなリアクションしてしまいましたが…マジでした。

内容は、ごくシンプルな面クリア型横スクロールSTG。通常ショットと、移動速度が低下する代わりに攻撃力の上がるレーザー、ストックアイテムを消費して画面全体を攻撃出来るボムを駆使し、ステージ最後のボスを倒せばクリア…という、触ってすぐに楽しみ方の分かるゲーム内容。ショット強化の概念はなく、道中のアイテムを取る事でキャラクター毎に異なる性能のオプションが最大2つまで付けられる仕様。ミスをするとオプションがリセットされるのが地味に辛いです。

このゲーム、スコア稼ぎやステージ攻略にも、変に尖った所がないのが良いんですよね。STGにありがちなランク調整など、回避や攻撃と関係のないパターン作りも必要ないし、スコアも点アイテム(小判)を画面外に逃さず取り続ければ得点の倍率が上がるという分かりやすいシステム。点アイテムはそれを出す敵を倒した時点での自機の位置に向かって来るので、上手く回収できるパターンを考えるのも楽しいかも。ちなみにエクステンドはスコア制ではなく、道中のアイテムを取る事で発生するので、取り敢えずクリアを目指すだけなら高得点を目指す必要がないのも良いですね。

他にはグレイズでのショット強化(難易度ノーマル以下なら画面がスローになる効果付き)、中型以上の敵撃破時の爆風での弾消しなどのシステムも。敢えて敵弾にカスり、スロー効果を発生させることで逆に事故を防ぎつつ、強化したショットを打ち込んだり、爆風の発生する敵を至近距離で撃破することで周りの安全を確保したり、その場その場での判断力が試されるのが非常にスリリングで楽しい。爆風での弾消しは効果音も爽快で気持ち良いです。特に5ボスは印象的なステージBGMと、ボスの弾幕と爆風の効果音が相俟って、「脳汁垂れ流し」間違いなし(笑)。

また、ちょっと変わってるのが、ゲーム開始時にネームエントリーしてファイルを作り、ステージクリア毎にゲームの進捗状況と残機・ボムの個数がセーブされるという仕様。なのでオートセーブオンだと、ボスにギリギリで勝利すると詰みます(笑)。まあ、ベストな状況になるまでリセットで粘れるので、初心者への救済措置にはなってますけど。私的には、事故死の多いハード7面道中を何回でもやりなおせるのは有難いんですが、通しプレイをしようとするたびにネームエントリーがあるのは若干面倒。デフォルトのネームもださいですし…。

若干不満があったのは、イージーにしてもあまり難易度が変わらないことでしょうか。敵の固さと弾速が違うくらいで、敵の攻撃パターン自体はほぼ一緒ですからね…。宣伝文句にあるように、STGが難しそうに感じる人でも満足…と言うほど簡単でもない気がします。まあ初心者向けに調整された機体がズバ抜けて高性能なので、その機体を使えばかなり楽にはなりますが。後は、ボムやレーザー(実質的な低速ショット)をLRに設定できないのが、地味に不便かも。

…でも、最大の問題点(というか不満点)はサントラが限定盤同梱のみで、単品で発売されていない事でしょう。オタ芸風の掛け声が熱い、ハイパーハイテンション&ハイパーキャッチーなアイドルソング「ねずみがイチバン」を始め、空を衝くような、飛翔感のある歌メロが特徴のポップス「青空の唄」、ダウナーでおどろおどろしい雰囲気をコミカルに演出する「悪猫退散」など、ちょっとビックリするくらい名曲揃い。特に「ねずみがイチバン」は、アイドルソング・アニメソングとしても凄まじく良い出来だと思うんですが、どうでしょう。

歌モノ以外にも、これからドタバタ劇が始まるような汎用ボス曲、プログレッシブな感性を染み込ませた6面道中曲などを初め、どの曲も印象に残る。何気に会話パートとかの曲も良かったりしますし。ちなみに5面道中曲は、名EP「Alice in WONDER HALLOWEEN」を作り上げたミュージシャンである星名優子氏、サークル「うたのは」を主催する小鳥遊まこ氏という、同人音楽シーンではひとかどの地位を得ているシンガーが参加していて、個人的には激アツな人選。サントラ買わせて下さいお願いします。

特にメタラーはパッケージや演出の面で眉を顰める人が多そうですし、敢えて強硬に勧める事はしませんが、私はめっちゃ楽しめました。宣伝では非常に面白いゲームに見えたのに、ストーリーが丸投げエンドや製作者のエゴで台無しだったり、フリーズやロード地獄など商品以前の問題だったり…最近のゲーム業界って、そんな事が日常茶飯事な印象ですが、このゲームはどこからどう見ても地雷なのに、実際やってみるとかなり面白いという、ある意味時代に逆行する作品(笑)。萌え的なパッケージが気にならない人、もしくはむしろ好きな人であればプレイして損はないと思います。



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