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DEATH CULT
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解説 - DEATH CULT
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-08-10 13:29:34)

2012年発表の編集盤。
同年に発売されたEP「Death Cult Ⅰ」「Death Cult Ⅱ」を纏めたもの。

一言で表すなら、ミッドテンポ中心のRawブラックをベースに、VED BUENS ENDE的なグロテスクなオーガニックさを一滴垂らしてより異形性を強めたような、独特のムードのあるブラックメタル。どこか頭のネジが飛んでるような、ダウナーな狂気を孕んだ声でがなるヴォーカルや、ファジーな音色のディストーションはかなり強烈なカルト性を感じさせますが、漏れ聴こえてくるギターのフレーズは意外にもメロディアス。

この作品の場合、そのメロディアスさが、全然聴きやすさとかマイルドな方向に作用していないのが良いんですよね。音の狂気をより濃くするような、ギラついた感触の強いメロディ。ギターリフの音色とも相俟って、どす黒い靄の中に大量のカミソリが隠れているかのような、悪意的なムードが演出されているように思います。ブラックとしてもかなり毒気の強い音。

ごく分かりやすい凶悪さがある訳ではないので、取っ付きやすいとはお世辞にも言いがたい路線ですが、徐々に凶器が伝染していくような閉塞的な恐怖感を感じさせる雰囲気作りはかなり良い感じだと思います。カルト志向のバンドが好みな方に。



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