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PREPARE TO DIE
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2014-08-17 22:32:47)

'83年制作の5曲入りデビューEP。
後の1stフル『GO FOR THE THROAT』同様、『BRITISH STEEL』発表時のJUDAS PRIESTをお手本に、ダークでアグレッシブな味付けを加えたメタルを演っていますが、時節柄まだスラッシュ・メタル色はそれほどでもなく、またロン・ジャーゾンベク(G)加入前だからなのか、テクニカル・メタルっぽさも薄め。むしろGリフ主体でストレートに押してくる曲調は、NWOBHMからの影響が色濃く刻まれています。
それと、本作を聴いていて随所で感じるのがRIOTっぽさ。後にマーク・リアリと行動を共にするメンバーを擁する等、元々RIOTと関係の深いバンドってこともあるのでしょうが、例えば独特のエコーを伴ったVoが、疾走感溢れるGリフとリズムに乗っかった②なんて、もろ『FIRE DOWN UNDER』を発表した頃のRIOTを彷彿。
一方で、ゴリゴリ鳴りまくるドン・ヴァン・スタヴァンのBが、スピーディな曲調を牽引する④⑤といった、このバンドならではの個性を宿した楽曲のカッコ良さも相当なものですし、EPと言えども、結構な満足感を覚えさせてくれる1枚に仕上がっています。




2. 失恋船長 ★★★ (2015-07-11 08:03:50)

テキサスはサンアントニオ出身の5人組が1983年にリリースしたEP。先にLAにもSLAYERがいたので、若干揉めたらしいのですが名前に出身地のサンアントニオをくっつけSA.SLAYERと名乗り活動(むこうも一時期LA.SLAYERなんて名乗ってたらしい)。
後にRIOTのマーク・リアリと関わりをもつメンバーがいるとは言え、RIOT風のメロディが飛び込み類似性を鋭く感じるのですが、今作を語る上で外せないのは参加メンバーの興味深い相関図を説明します。

トニー・ムーア+ガイ・スペランザ÷2な歌声が印象的なスティーブ・クーパーとベースのドン・ヴァン・スタヴァンは権利の関係でRIOTと言うバンド名を使えなくなったマーク・リアリとJuggernautのドラマーだったデイブ・マクレインと供にMark Reale Projectを1984に結成、翌年にはバンド名をNaritaと改めマニアの間で語り継がれるデモ音源では既に名曲「Thundersteel」を発表している。結局活動は暗礁に乗り上げスティーブはJuggernautのシンガーへ。ドラマーのデイブは90年代にSacred Reichに参加、その後Machine Headに加入。残った二人はJuggernautのドラマーだったボビー・ジャーゾンベクらと新生RIOTとして復活を遂げます。まさに金田一耕助シリーズさながらのややこしい人脈図ですが、さらに突き詰めると次作でギターを弾いていロン・ジャーゾンベクはお察しの通りボビーと兄弟だし、もう一人のギタリスト、ボブ・カトリンとJuggernaut初期メンバーとして名を連ねます。このように僕は、系図を辿り色々なバンドを知るのですが(文章に起こすと本当に疲れるわ)、RIOTマニアのみならず、80年代初頭ならではの飾り気のないパワー/スピードメタル系のサウンドが好みのなら楽しんでもらえるでしょうね。マニアご用達なSkol Recordsから、お蔵入りのなりかけた1stフルとのカップリングでめでたくCD化もされているので手にとって見てください。そして今作を聴き、RIOTの叙情性に攻撃性を加味した出世作「Thundersteel」にはドン・ヴァン・スタヴァンの影響が強く反映されたのが分かりますね。



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