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SELF MUTILATION SERVICES
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鬱/絶望
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1.
Usher-to-the-ETHER
★★
(2014-08-23 22:58:30)
2010年に発表されたデモ「Solitary Songs to Leave This World Behind」を、改題してCD化再発したもの。リリースは鬱ブラックの名産レーベルSelf Mutilation Servicesから。このCD版も500枚限定。
鬱ブラックって、感情を込めて絶叫するヴォーカル、トレモロや平坦系、アルペジオなどによる鬱屈したメロディ、陰鬱さを強調する遅いテンポ…と、ほぼ形式が固定化されてるジャンルだと思うんですよね。その中で個性を出そうとすると、それらの要素を深く追求するか、もしくはそれらを踏まえつつ異なる音楽的要素を加えるかに分かれる印象ですが、このバンドは前者のパターンですね。
特にヴォーカルは、途中嗚咽しているように聞こえるほど感情を込めた叫びでありながらも、変に声が細くないのが良いですね。少なくとも、滑稽に聞こえないレベルで真に迫っていると思う。メロディも誰が聴いても陰鬱さを感じるような暗さに満ちており、鬱ブラックとしては及第点かと。作風自体は王道に忠実で、テンポを上げてオールドスクールに聴かせるパート、一部でのSEやキーボードの導入などもテンプレの範囲内と言った感じですね。
ただまあ、良質ではあるものの、テンプレを大きく超えるほど突出した魅力があるかというと微妙ですね…。鬱ブラックというジャンル自体が好きであれば、間違いなく共感を覚える音ではあるんですが…。個人的には、この手ならNARGAROTHの「Regens~」アルバムくらい、メロディが派手に鬱ってくれればもっと好みなんですけど。
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