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SPIRES OVER THE BURIAL WOMB
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SPIRES OVER THE BURIAL WOMB
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解説 - SPIRES OVER THE BURIAL WOMB
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-09-12 20:06:41)

2008年発表の、改名後は初となるフルアルバム。
EMIT時代も大量のデモやスプリット、音源集などをリリースしていたものの、フルアルバムは一枚のみだったようなので、実質的にはこれが2枚目という扱いになるのでしょうか。

改名前はブラックメタル/ダークアンビエントのバンドとして認知されていたらしいですが、この作品はメタル要素はほぼ皆無で、完全にダークアンビエント方向に舵を切ってますね。一応ディストーションギターの音色を加工したようなノイズも一部で使用してはいますが、基本はダークな音色のキーボードと、サンプリングなどを丁寧に組み合わせた、暗黒で頽廃的なアンビエント。

このアルバム、出音は完全にダークアンビエントながら、端々にブラックメタルへの敬意のようなものが感じられるんですよね。例えば1曲目のサンプリングの裏で密かに鳴っている、火花が散るようなノイズ、微妙にULVERの「Nattens Madrigal」っぽいんですよね。あのアルバムの、リフが入る前の微弱なノイズに似てる。4曲目の奥行きのある薄暗さは、1stや2ndまでのBURZUMがもう少し良い機材使ってたら、ブラックメタル曲の合間に入れそうな感じですし。

という訳で、確実にブラックメタル好きの感性には響くものがあるであろう作品。レーベルもブラックメタルとは非常に縁の深い、Total Holocaustですし。衝動性や攻撃性ではない「静の狂気」に触れてみたい方は是非。



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