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Rolling Thunder (失恋船長)


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Rolling Thunder

NY出身の3人組が1986年にリリースした1st。サウンドは都会的な乾いたクールさが耳を惹くパワーメタル、淡々と歌いきる若々しい声に青臭さを感じますが、RIOT風の冷めた熱情を漂わせる音楽性との相性は悪くなく、むこうの方が上だがレット・フォリスターの姿を頭にかすめる人も多いような気がします。バタバタとしたリズムに不安定要素も多数あり、劣悪な環境下でのレコーディングなんだろうなと思わされもしますが、都会的で粗さにダサさがないのが特徴的に感じます。これといった突き抜けた楽曲がなくとも内包されたパワーとストレートな作風はやはりNY出身を感じさせ初期RIOTにも通ずる魅力を散見出来ますね。ストレートな⑥叙情的なフレーズも聴こえるバンドの魅力を詰め込んだ⑦がバンドの本分でしょうが、アリスクーパーのカヴァー⑧やポップな⑨などを収録し無愛想なパワーメタルに変化をもたらしているもの面白く映り、なんだか初期RIOT的な手法を感じ類似点を模索してしまう(笑)前半からの流れを感じると前記した2曲は蛇足にも取れ、個人的には勢いのある①②からヘヴィな③と流れるパワーメタル路線を楽しみたいので飛ばされることが多いのですがバランスを考えるとありでしょう。

失恋船長 ★★★ (2014-09-29 08:13:53)