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Love is Always Painful (Usher-to-the-ETHER)


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Love is Always Painful

2010年発表の4曲入りEP。
日本のHidden Marly、韓国のMisanthropic Artの共同リリース。
バンド自体はドイツ産で、何気にインターナショナルなリリースですね。

中心人物のMardroem氏はかつてNARGAROTHのライブメンバーを務めた経験もあるようですが、作風も大分影響を受けている感じがします。基本ミディアムテンポを保ちながら、トレモロリフやリードギターによりエモーショナルで儚げなメロディを紡ぎ上げていく、美しくも鬱なブラック。NARGAROTHの「Regens~」「Rasulka」辺りに通じる雰囲気がありますが、こちらの方が楽曲がコンパクトで分かりやすく、より身近な感情の感じられる音。

この作品、メロディといいヴォーカルといい、やるせない感情のダダ漏れっぷりが良いですよね。メロディの儚さは前面に出たトレモロの音色によって殊更に強調されているし、ヴォーカルもやり場のない怒りをぶつけるかのように、ストレートに「Fuck!」「Fuck you!」と叫ぶ場面がかなり印象深い。また、鬱/ポストブラックに属するような音ながら、ラストの曲はBURZUMの最初期のアルバムに入っていてもおかしくないような、刺々しく鬱屈したオールドスクールさがあってこれもまた違った魅力があると思う。

流石にドイツのバンドをアジアの2レーベルが共同でリリースという、面白いことになっているだけのことはあって、鬱で儚げな世界観を伝える力はジャンルでもかなり秀でているのでは。あと裏ジャケのMardroem氏がかなりイケメンなので必見(笑)。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-09-29 14:34:16)