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THE THREE-FACED PILGRIM (2013年)
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THE THREE-FACED PILGRIM
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解説 - THE THREE-FACED PILGRIM
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-10-05 12:08:05)

2013年発表の7th。

このバンドは前々作にあたる「Wreath of Thevetat」を聴いていて、メジャーなメタルバンド以上にドラマティックでハイクオリティな曲作りと、ブラックメタルのダークな叙情性を両立させた、メロディック・ブラックの覇道を行くような作風で、かなり感銘を受けたんですが…今作は若干作風を変えてきてますね。若干鬱ブラック的なテイストが入ってきた感じでしょうか。

如何にもメロブラ然とした、土着的な叙情性を感じさせる、非常に魅力的なトレモロリフを主軸として、ドラマ性たっぷりに展開していくという部分は変わらないんですが、今作はアトモスフェリックなキーボードがバンドサウンドを覆うような場面が増えたこと、トレモロに込められたメロディの悲痛さが更にアップしている事で、より「哀愁」な側面がクローズアップされた印象。前々作の時点でこうしたパートはありましたが、メタリックな展開が減退しこうした部分によりスポットが当っているのが大きな違いですね。

巷のレビューを読んでみるとどうも賛否両論あるようですが、前々作がメロブラとして理想的なバランスだっただけに、それが崩れてしまった事に不満を覚えるのもまあ分からなくはないです。個人的には、相変わらず高品質なものを聴かせてくれますし、また別の魅力があるので賛否で言えば完全に「賛」の立場ですね。



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