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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-10-23 21:13:29)

2008年発表の1st。

ABSURDのメンバーによるレーベル、Darker than Black発のブラックメタル経由アンビエント作品という事ですが、確かにLORD WINDやWONGRAVEN辺りのペイガン・アンビエントに通じる神秘性を醸し出す作風ですね。ただ、こちらはインダストリアル/エレクトロニカ要素もかなり強く、土着的な民族性よりもスピリチュアルな方面に足を踏み入れた音になっている感じがします。

重層的な音色で、空間を灰色に染め上げるようなシンセ、亡霊のようなコーラス、そして淡々とした打ち込みのリズムが絡み、聴き手の精神に直接語りかけてくるかのような音像を展開。上記のバンドと比較しても、日常を侵食してバンド側の描く情景を聴き手に見せ付ける力は、全く劣っていないと言えるでしょう。シンセと打ち込みの音色の相性が非常に良く、心地良く精神世界へのトリップを楽しめます。

ブラックメタル経由のアンビエント作品の中でも、没入度は非常に高い作品なのではないでしょうか。路線自体が結構マニア向けだと思いますけど、お勧めです。上記バンド以外にも、エレクトロ方面行ってからのULVERやMANESが好みなら心地良く聴けると思う。



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