Power Metal meets Electro、3人ボーカル体制という異色のAMARANTHEの3rd。 スクリーマーが変更、前任アンディと比べコアよりな声質と思える。
Power Metalライクな疾走曲は減りある意味キャッチーさに欠けるが、大衆向けなのは断然3rdアルバム。 特にDrop Dead Cynicalで光るポップセンスがそうだし、Massive AddictiveやDigital Worldのブレイクダウンなんかは昨今のEDMやメタルコア、ハードコアシーンを意識してるのではないかと想像させられる。
メロディラインがTOP100などのチャートものの流れを汲んでいるので大衆向けの作品になったなというのが第一印象。多少気になっていた軽薄なシンセはあまり感じられない反面楽曲に占める割合が増えたこと、メタリックな部分を減らしポップでキャッチーな部分を強調したことの二点も本作のポイントと言えるだろう。スクリーマーの交代はそんなに気にならなかったが、大衆向けに走るとヤワになるというこれまで危惧していた部分が露呈しまった。特にDrop Dead CynicalのPVを観たときには痛切に感じた。作品全体について述べるとかつてあったメロデス的な部分は感じられず、ギターソロも全曲にあるわけではないのでやや不満を抱いた。本人曰くこれが新しいAmarantheみたいだが個人的には受け入れられない。マンネリ化防止にはいいが彼らには売れ線ポップスの要素を楽曲に組み込んでほしくないため別の道を探ってもらいたい。