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アゴ勇さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-8
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アゴ勇さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-8



OMEN - Warning of Danger ★★★ (2020-05-16 14:35:13)

よくIRON MAIDENの影響を口にするバンドは山のように存在するが、いずれも、ブルース・ディッキンソンやニコ・マクブレイン加入後のIRON MAIDENの影響だ。

メロスピ系は殆どそうであろう。

ポール・ディアノとクライヴ・バー在籍時のIRON MAIDENに影響されたのは、スラッシュ勢が多い。

で、このOMENも初期の1st、2ndの影響をモロに受けたバンドであろう。

ベーシストはスティーヴ・ハリスに相当影響を受けている。

一般的には⑦Terminationが、セーソクのレディオでオンエアーされたこともあり、有名だが、故人的には③Ruby Eyes (Of The Serpent)を、猛烈にプッシュしたい。

この曲は1st、2ndの頃の血生臭いIRON MAIDENそのものだ。

ヴォーカルスタイルもディアノ風吐き捨て型で、自分は聴いていて心がざわつきますよ。

他の楽曲もクオリティは高いが、初期メイデンサウンドが端的に堪能できるのは③である。


KILLING JOKE - Fire Dances ★★★ (2020-05-16 13:55:44)

このサイトの素敵な所は、KILLING JOKEやNOMEANSNOがHM/HRとして登録されている事。

非HM/HRに移行させないでほしいところだ。

さて、KILLING JOKEなんですが、自分の記憶が確かじゃなければ、スタジオ作品は全て所有しており、このバンドはこれだけの長いキャリアにも関わらず、駄作率が非常に低く、全作品が一定の水準をキープしているから凄い。

一番好きな作品は、日によって変動するが、この4thはよく聴いている。

基本、エレクトロミュージックなんだろうが、狂気に彩られたリズム隊や、聴き手にトゲを刺すような不可思議なギターサウンドがテコ入れされている。

このバンド、ドラムが特筆されるべきだろう。

お祭りの際の太鼓・・・いや、「ドリフ大爆笑」の、威勢のいい銭湯シリーズのコントで、浴場の奥でドリフのメンバー以外の人が、ドンドコ太鼓を叩いてるのを思い出してしまうのだ。

楽曲のアレンジも単調ではなく、バラエティに富んでいる。最高だ。


SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY - Smutnice ★★★ (2020-05-16 13:18:27)

Kamoko氏のお奨めで、緊急非常事態宣言のチョイ前に、ディスクユニオンで購入。

1曲目から異国情緒溢れる、中近東風なアラビアンなギターが鳴り、あまり激しくないデス声が乗っかる。

女性ヴォーカリストの存在も良いアクセントになっている。

もうね、チェコの宝ですよ。

言う事ないね。

俺が言うんだから間違いない。

いや、Kamiko氏が更に力説しているから間違いない。

物珍しい外国のバンドが聴きたい方、エキゾチシズムを求める方は購入して損なし。


MAUDLIN OF THE WELL - Bath ★★★ (2020-05-16 12:41:50)

かなり実験的なサウンドで、ぶっ壊れた楽曲や破綻した楽曲も存在するが、反面、常軌を逸した、変態アヴァンではなく、環境音楽みたいなものも収録されており、ある意味シュール。

アヴァンギャルドなバンドって、演奏の意図を激しく主張したり、聴くことを強制したりする目論見が多いけど、このバンドは肩の力を抜き、雨の日に寝室のベッドで横になりながら、窓の外を見ながら聴くのがベストだったり。

普通のオーディオスピーカー左右2台で聴くより、5.1サラウンドで聴いてみたい作品。


TOOL - Ænima ★★★ (2020-05-16 09:58:38)

このバンドの音楽性を一言で説明するのは難しい。

メタル・プログレ・ポストロック・アンビエント・マスロック・モダンヘヴィネス・・・等、全て当てはまるようで、当てはまらない、最早、TOOLという一つのジャンルを確立している。

「OPIATE」や「UNDERTOW」アルバムは、まだファーストインスピレーションを刺激するインパクトがあったが、この2ndアルバムで消失している。

初めて聴いてインパクトを受けるサウンドも勿論好きだが、如何せん飽きるのも早い。

聴き手を置いてきぼりにする、リスナーに寄り添ることを拒否した作品を何度も聴くのも自分の音楽に対する楽しみの一つである。

この作品はまさに後者で、アルバム全体を聴いて、これは日本ではウケないなと思った。

多種多様なフィルターがあり、メロディアスでない為に、紛らわしく、判り辛い。

しかも、グラインドコアに匹敵するグロテスクな要素もある。

この作品以降、バンドは故人的には傑作を連発しており、最新作「FEAR INOCULUM」は、2019年のリリース作品の中で、ベストアルバムとなっている。


SANCTUARY - Into the Mirror Black ★★★ (2020-05-12 21:06:14)

全体を通してモノトーンで、無機質な人間味が殆どない作品。

METALLICAの「...AND JUSTICE FOR ALL」に似た感触。

軽く触れただけでもろくも壊れそうな繊細なサウンドで、当時としてはサウンドプロダクションも1stと比較すると、格段に向上している。

1stを聴き狂っていた自分は、これを理解するのに、半年程時間を要した。

この寒々しい荒涼感は、シアトル発のバンドならでは。

この作品が過小評価されているのは、1990年にリリースされたからではないだろうか?

1990年はJUDAS PRIEST「PAINKILLER」MEGADETH「RUST IN PEACE」SLAYER「SEASONS IN THE ABYSS」そしてPANTERAが「COWBOYS FROM HELL」で、メジャーデビューと、衝撃作・話題作が目白押しだったから、フォローアップされた方も、少なかったと思われる。

スルメ盤ですね。捨て曲らしいものも特別存在しないし、繰り返して聴く価値はあります。


VOIVOD - Target Earth ★★★ (2020-05-08 01:28:15)

やっぱギターリフとコード進行だな。

幾層にも折り重なったギターの執拗な拘りが堪能出来る快作。

サイケ、プログレ、スペースロック等、分裂症のように楽曲毎に表情が七変化しているではないか!

スネイクの暗いヴォーカルスタイルもバンドの奇妙さに拍車を掛けてます。

数作続いた、オルタナ風ロックンロール路線も好きだが、この作品のような超現実的で混沌としたサウンドこそ、本来のあるべき姿ではないだろうか。


VOIVOD - The Wake ★★★ (2020-05-08 00:41:11)

もう今作で完全復活でしょ。

前作の「TARGET EARTH」から、この従来の路線への前兆はあったが、リヴィングのソファーに寝そべりながらなんて、到底聴けない、ある種、緊張感が張り詰め、音に対峙するサウンドが現在に蘇ったと言えよう。

このバンドのギターのコード進行は、知らない人が聴いたら、不穏になるだろう。

自分も聴いていて緊張感が張り詰めますから。

あと、上のKamiko氏の気持ちも凄く理解出来ますが、「INFINI」や「KATORZ」等も、故人的にはアリなんですが、やはり、複雑怪奇なこのサウンドこそVOIVODである所以であろう。

このバンドはメタルやプログレのみではなく、KILLING JOKEやNOMEANSNO、THE JESUS LIZARDあたりにも影響を受けているのではと推測する。