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ARKHA SVA
DONUSDOGAMA: EN ACCROCHANT LE MENDIANT QUI TOMBA DU TRôNE DE DIEU
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Recent 50 Comments
1.
Usher-to-the-ETHER
★★
(2014-11-29 10:57:01)
2014年発表の4曲入りEP。
そのうち2曲は1分ちょっとのインストなので、ブラックメタル曲は実質2曲。トータルの演奏時間は約17分でEPとしてのボリュームはそれなりですね。
ARKHA SVAと言えば1stアルバム「Gloria Satanae」がフレンチブラックに通じるような不健康で耽美なメロディ、ソプラノのような超高音とリバーブの掛かった異様ながなり声を使い分ける、カリスマ性の高いヴォーカル、プリミティブブラックの魅力を完全に理解してると思われる、閉塞感のある、ノイジーながらメロディの良さを殺さない音作り…と、熱狂的な支持を得るに相応しい作品だっただけに、様々な音源集やライブアルバムを経ての新作EPとなると、かなり期待値も上がってしまう訳ですが…。
まずブラックメタルとしての完成度は相変わらず凄まじいです。人間の居住地が焦土へと変わっていく様だとか、疫病が蔓延して人が死に絶えていく様だとか、そういう破滅的な情景が浮かぶメロディセンスはやはり素晴らしいし、プロダクションがRawさを残しつつも厚みを増していて、そのメロディの苛烈さがより強調されている感じがします。ヴォーカルも超高音なのに滑稽さを微塵も感じさせない金切り声から、リバーブの掛かった悪魔としか思えない低音グロウルを使いこなし、表現力の高さは相変わらず。
なのだけど、聴き手に「何か凄いものを聴いている」と感じさせ、いてもたってもいられなくなる衝動を呼び起こすようなカリスマ性は、若干だけど薄らいでしまっているような感じもあるんですよね…単に私が1stの世界観に慣れすぎたのかもしれませんが。特に中音域でのクリーンヴォーカルの普通っぽさにはがっかり。最初聴いたときどこのB級歌い手かと…。このクリーンにも、例えばIhsahnやGarmのようなカリスマがあれば、おそらく更に信仰心を高めていたことでしょう。
国産ブラックやフレンチブラックが好きであれば買ってまず損はしないのは確かですが…正直これじゃない感を覚えた部分があるのも事実。神聖視されることが多いバンドだけにこんなレビューを書くと怒られるかもしれませんが…このバンドにはもっと圧倒的な存在でいて欲しいです。人間の側に降りてこないでいて欲しいというか。
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