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INVITATION (2001年)
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1. 失恋船長 ★★★ (2015-01-22 12:41:20)

最後に見たマイケル・シェンカーのステージでフロントを飾っていたのがヤリ・ティウラでした。嫌みのない透明感溢れる歌声で往年の名曲を見事に歌い切り、彼のパフォーマンスが新たなる風を運び満足のいくステージを体験出来ました。本当は見に行く予定のないステージでしたが最前列のチケットが手に入ったので足を運んだ程度の興味を見事にひっくり返してくれましたね(マイケルは終始笑顔でギターを弾き、ミスも目立ちましたが概ね楽しそうでした。一番活躍していたのがキーボードでしたね)興奮冷めやらずそんなヤリ・ティウラの音源が聴きたく手に入れたのが今作ですが(購入するのに苦労しました)これが実に内容の濃い一枚。北欧はフィンランド産らしく湿り気を帯びた哀愁のメロディとクラシカルな音色、しなやかでハードな質感にまぶされる糖度と北欧のあの風が吹き荒れる名盤です。多彩な表情を浮かべる色彩豊かなキーボードの華麗な音色、ワビサビを心得た歌心溢れるギター、冷ややかなメロディの上で躍動するリズムプレイ、叙情性と攻撃性を損なわないアレンジが冴えわたる実に北欧らしい一枚。爽快なメロディが駆け抜ける②なんて凄いよ。曲調的にもDIO風のミドルナンバーからホワイトスネイクばりのブルージーさも隠し味にしたキャッチーでフックに富んだ楽曲が満載です。このバンドが今作のみで解散、国内流通もないし話題にもならないとは2001年リリースという運命を呪わずにはいられません。叙情的な北欧サウンドが大好きな方なら手に取って損はしないでしょう。ヤリ・ティウラは濁りのない澄んだ歌声を響かせていますよ。


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