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ORACOLO SUICIDA (2014年)
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ORACOLO SUICIDA
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解説 - ORACOLO SUICIDA
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2015-04-10 13:18:51)

2013年発表の3rd。

205枚限定の12インチ版での発表で、CD版は翌年にMoribundより発売。
ごく簡素に彼らの音楽性を表現するならば、「オールドスクールで呪術的なブラックメタル+ヴァイオリンによるシンフォ要素を」という感じなのですが…それぞれの要素の絡め方がユニークで、目に見えて単純な算術和以上の効果を上げているのが興味深いところです。

特に面白さを感じたのが、ギターの音色を始めとするバンドサウンドのプロダクションですね。「Rawな音」に分類されるタイプではあるんですが…どこかリフの歪みの中に「虚」を感じられるような音作りで、個人的には初期BURZUMの音をもう少し良くしたような印象を受けました。ヴァイオリンがその「虚」を埋めるような感じで挿入され、独特な呪術的な聴き心地を演出してますね。

また、ヴァイオリンのフレーズの使い方自体もかなり効果的。優雅でクレッシェンド・デクレッシェンドを使ったロングトーンは、邪悪な耽美さや戦慄するようなムードを演出しているし、細かく音程を刻むようなフレーズは何かの毒に中てられたかのような感触を覚えます。パートによっては、ギターの歪みと上手く合わさり、さながらダークアンビエントのようなアトモスフェリックさを演出していたりも。

中心人物のKvasir氏はABHORやMOURNING MISTなど、独特の感性を持つブラックを演っていることでも有名ですが…彼のセンスはこのバンドでも発揮されていると言えると思います。耽美で、陰湿で呪わしいブラックが聴きたい方は是非。



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