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REVELATION (2014年)
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REVELATION
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解説 - REVELATION
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2015-05-31 12:33:22)

2014年発表の1st。
何気にMARE COGNITUMと同レーベルに所属なんですね。

…どこか不健康な作風の多いフレンチブラックの中でも、一歩抜きん出たグロテスクさを持つ作品。作風というか使われているパーツ自体は、ややノイジーなギターの音色、フレンチブラックらしい独特の美学が伝わるような、病的耽美トレモロ、ブラストを多用した攻撃的なリズム…など、ブラックメタルの枠を大幅にはみ出すようなものではないんですが…それなのに、独特の気持ち悪さや陰湿さが漂っているのが、ある意味で凄いです。

まず展開が気持ち悪い。普通に攻める事をまるで良しとしないような、奇妙なストップ&ゴーもしくはスロウダウン&スピードアップの連続が、妙に耳に引っかかるんですよね…。そして輪を掛けて異様なのがヴォーカル。「呪文を唱える」というには余りにも覇気の無いおっさんヴォイスのクリーンでだらだら歌ってみせたり、変にいきんだがなりを聴かせたり…展開との相乗効果もあって、凄まじく病的な雰囲気を醸し出してます。

ただ、フレンチブラックらしい暗黒耽美メロをたっぷり乗せたトレモロリフには、この手の音楽好きを惹き付けるに十分な魅力がありますし、決してグロテスクなだけの音楽でない事は確かです。まるで自身の顔に薬品を掛けて、爛れた姿に美を見出している心を病んだナルシストのような、いかれた作品。気に入る人は心底気に入ると思います。



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