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Against This Weald (Usher-to-the-ETHER)


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Against This Weald

2014年発表の1st。

フォーク・民族音楽の要素を取り入れ、叙情的なメロディを聴かせるメロディック・ブラック。パートによっては笛なども導入されているものの、お祭り的な雰囲気は一切感じさせず、薄暗い森の中を疾走するような、ひたすらにシリアスでアトモスフェリックな路線。うっすらと掛かった神秘的なキーボード、大作主義な楽曲構成が北欧の光の差さない森を描写するかのようです…アメリカのバンドですが(笑)。

音楽性の根っこが「フォーキーなメロブラ」であるせいか、アトモスフェリックで情景的な要素の強いブラックとしては、音が抽象的すぎず聴きやすい按配なのが特徴。特にリフがメロディを主導するパートも多く、明瞭である意味クサめのメロディをリフが担う部分もあるので、ポストブラックに苦手意識のある人でも割りと受け入れやすい音なんじゃないかと思います。

薄暗い森の中を駆けるような、情景的で叙情的なフォーク/メロディックブラック。暗めの叙情性を好む方にお勧めです。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2015-06-05 10:46:02)