・Demo 1991 1. Uroboric Forms 2. The Eagle Nature 3. Pleading for Preservation Vocals / Guitar: Paul Masvidal Guitar: Jason Gobel Bass: Tony Choy Drums: Sean Reinert
・Reflections of a Dying World Demo 1989 7. Denaturalizing Leaders 8. Extremes 9. A Life Astray 10. Agitating Affliction Vocals / Guitar: Paul Masvidal Guitar: Jason Gobel Bass: Marc Van Erp Drums: Sean Reinert
・Demo 1988 11. Once Misguided 12. Weak Reasoning 13. Dwellers of the Threshold Vocals: Jack Kelly Guitar: Paul Masvidal Bass: Marc Van Erp Drums: Sean Reinert
・Brian Deneffe Session Audition Tape 1991 14. Uroboric Forms (Alternative Version) 15. The Eagle Nature (Alternative Version) メンバーはDemo 1991と同じか?
筆者はどちらかと言えば"Images and Words"はさほど好きではないのだが、やはりポップな雰囲気となるとあの時期と比較してしまうのは仕方ない気がする。何だかんだであの時期のバランス感覚は凄まじいものがあるし。
テクニック方面に関しては、まずリズムチェンジの減少、そして、ユニゾンパート及び、ギターとキーボードの疑似ツインリードも回数が減り気味。特に、インスト"Enigma Machine"はいやにアッサリしているように思う。明らかにテクニカル方面のインストにも関わらず、だ。これなら、同じインストでも"Hell's Kitchen"や"Eve"のような、しっとりと聴かせるインストが入っていた方が(多少曲順は前後するだろうが)良いだろうし、もし同様の路線でやるとするなら、"Stream of Consciousness"とまでは行かなくとも、もう少しガッツリとしたインストがあった方が良かった。
"The Bigger Picture"は普通に良曲、だがやはりこちらも歌メロは微妙。"Behind the Veil"は悪くはないが、歌メロが軽快な割りに終始リフが重すぎてヘヴィなのかポップなのかというチグハグ感が凄い。"Surrender to Reason"は、ようやく癒しのバラードか、と思いきやまたヘヴィなリフが出てきて台無し。しかもそのフォローは一切なくやはりヘヴィパートだけ浮いている。次の佳曲"Along for the Ride"一曲だけで良かった。
結論から言えば、今回のアルバムは素晴らしい出来である。Djentリフのオリジネイターとしての格の違いを見せつけられた思いだ。まさに"We are origin"("Born in Dissonance"の歌詞より)である。
このアルバムの発売前から期待は大きかった。四年ぶりの新作であるということもあるが、とにかく先行発表の曲、"Born in Dissonance"と"Nostrum"のクオリティが非常に高かったからだ。今までのアルバムで言うと3rd"Chaosphere"に近い変則的なスラッシュという感じの曲であり、ある意味「回帰路線」なのかと思っていた。まあ、それは的外れだったようだが。