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ORDERED TO KILL (1986年)
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ORDERED TO KILL
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解説 - ORDERED TO KILL
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★ (2015-07-15 13:28:26)

⑤でモーターヘッドのカヴァーを収録している辺りでバンドの音楽性も見えてきますね。ヴァージニア州出身の三人組による記念すべき1st。
激しい音で勝負を賭けているだが、いかんせん音質がよくない、もっさりとした抜けの悪い音質に今一つキレを欠き、スピードメタル系バンドとしての迫力に欠ける面は否めないが、何とも言えない危険な香りが漂うバイオレントな響きがこのバンドには漂い、そこが妙に聴き手を引き寄せる要因になっています。そんな彼らの凶悪さが表れているのが④だし映画「イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験」をモチーフとしている⑦、急降下する⑧など次作にも繋がる魅力を感じられ、キレの悪い音質の中でも四苦八苦しながら自身の持ち味をアピールしようとする姿を垣間見ますね。マニアご用達だし、あのニュールネッサンスレコードなので過度の期待をすると火傷をしますが、元祖スラッシュ的なニュアンスの強いモータヘッド+ヴェノムな徹頭徹尾メタル愛が貫かれた作風に愛着を覚えずにはいられません。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-09-22 00:16:25)

ヴァージニア州出身のトリオ・スラッシャーAT WAR、'86年発表の1stアルバム。
「うんこメタル製造工場」だの「ポンコツ・バンド梁山泊」だのと散々な悪評を囲う一方、時折ギラリと個性が光るバンドを世に送り出したりもするので油断がならなかったインディーズNEW RENAISSANCE RECORDS。非常にクセの強い同レーベルのカタログの中にあって、本作は「当たり」に分類されてしかるべき1枚ではないかと。
トリオ編成に加えて、ガンベルトと銃器で武装したメンバーのジャケ写や、戦争をテーマに埃っぽく突っ走る楽曲からも明らかな通り、バンドが聴かせてくれるのはMOTORHEADを更にハードコア化させたようなスラッシュ・メタル(実際、MOTORHEADの名曲“THE HAMMER”のカヴァーも収録)。恐ろしく抜けの悪いプロダクションが、折角の演奏のキレと本来サウンドが醸し出すべきスピード感をスポイルしまくっていますが、このレーベルに音質について文句言っても詮無きこと。そこはグッと過保護な気持ちで楽曲のみに意識を集中して頂くと、レミー~クロノスの系譜に連なる咆哮型Voを伴い、ドカドカと突進するブルドーザー・スラッシュのカッコ良さが徐々に浮かび上がってくるのではないかと。特にテンション高く畳み込む④と、映画『イルザ ナチ女収容所/悪魔の生体実験』へのトリビュート・ソング⑦の迫力はなかなかのもんですよ。
ぶっちゃけ、スラッシュ・メタル・アルバムとしての完成度は次作の方が上なのですが、こちとら何故か不思議と本作ばかりを繰り返し聴いてしまうという、底は浅いが奥は深いNEW RENAISSANCE RECORDSの魅力を体現しているかのような1枚です。



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