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DEMON PREACHER (1988年)
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DEMON PREACHER
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解説 - DEMON PREACHER
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-03-18 00:44:23)

バンド名はチャールズ・ブロンソン主演のヴィジランテ映画『狼よさらば』(原題『DEATH WISH』)から取ったのでしょうか?イギリスのリゾート地として有名なブライトン出身のスラッシュ・メタル・バンドが、ベーシストの脱退を受け4人組からトリオ編成への陣容替えを経て、'87年に発表した2ndアルバム。
手首をいわしそうな執拗さで刻まれる、初期SLAYERばりに殺気立ったGリフといい、ハードコア/パンクの流儀を受け継ぎ直線的に飛ばしまくるリズムといい、本作で聴かれるのは、80年代半ばに2枚の作品のみを残しスラッシュ・シーンを慌しく駆け抜けていったこのバンドの生き様を反映したかのような(?)、性急に畳み掛けるスラッシュ・サウンド。曇天の空模様を溶かし込んだかの如き鉛色のリフ&リズム、Voが歌う派手に突き抜けることのない憂いを湛えたメロディ、そしてツインG風のアレンジを施され曲間をスリリング且つ華麗に舞うGソロが、米国産とは一味異なる英国印のスラッシュ・メタルならではの風情を醸し出してくれていて、個人的には非常にグッときますね。
重厚な序曲①に始まりアコギによる抒情インスト⑨にて幕が下りる本編は、上記した美点を全て網羅する冒頭②③④の波状攻撃に、BLACK SABBATHの代表曲を秀逸に料理して見せた⑤、血を滾らせずにはいられないアルバムのハイライト⑥、エピカルな⑦、猛然と吹き荒れる⑧…と、そのテンションを片時も緩めることなく最後まで走り切る1枚。
バンドはこの力作を最後に活動停止。近年復活したらしいとの噂も耳にしますし、ならば是非新作のリリースをお願いしたいところであります。



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