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Bleeding for the Devil (Usher-to-the-ETHER)


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Bleeding for the Devil

2014年発表の4th。

ゴシック性を感じさせるメロブラは沢山ありますが、このバンドはその取り入れ方というか、配分が独特で面白いですよね。神秘性を感じさせるキーボード、メロウさを感じさせるリフ、一部で導入されたシアトリカルな雰囲気を醸し出す女性ヴォーカル…などは確かにゴシックに通じる感性を感じ取れるのですが、全体的にマッシブでやたらオラオラな攻撃性が感じられるのが特徴です。

特に鉈で叩き斬るようなヘヴィネスや、スラッシュメタルに通じる生々しい攻撃性を封じ込めたリフワーク、ハードコア的な獰猛さや野蛮さを感じさせるヴォーカルなどが、作風をやたらイカツイものにしているんですよね。音量は作風の割に小さい気がしなくもないですが、上げるとやたらマッチョな音になりますし。この配分の仕方ってなかなか無いものだと思います。

キーや女性ヴォーカルを取り入れた作風から、ゴシック的な陰鬱で繊細な耽美さとかを期待すると叩きのめされそうな一枚。どちらかと言うとメロブラ好きでもデスメタルの重さも好きな人にお勧め。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2015-07-27 22:53:11)