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IMMORTALIZED (2015年)
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解説 - IMMORTALIZED
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. ヤングラジオ (2015-08-22 21:54:11)

活動休止期間を経て、前作から約5年振り通算6枚目のオリジナル・アルバムである。
最近では5年ぐらいのインターバルは割とある事なので、単に新作が5年振りに出ただけと考えても良さそうなんだけど、そうはいかない事情がこの新作の中身にある。

僕は、前作で1st~続いた彼らの集大成、言い換えれば一つの完成型を見た感じがした。
前作「Asylum」には危ないとも言える緊張感があり、こういった作品の後には必ず何かが起こるものである。
まさかそれが、活動停止に繋がるとは思わなかったけど、それぐらいの中身の濃さはあった気がする。

僕は、中途半端な妥協のある再出発なら、このまま終わってもいいという考え方をずっと持っていたけど、正直この新作を聞いて複雑な気持ちになった。
生みの苦しみを味わう、前作の延長線上のような作品にならない事は分かっていたけど、僕にとっては違和感がある内容に仕上がっている。

何も変わっていないと感じる人も多いだろうけど、やけにリラックスした空間の多さに僕はビックリした。
バンドがリスタートするための作品と割り切れば、強引にでも自分の気持ちを納得させる事は出来るけど、それにしても繰り返し聞きたくなる感覚を持てなかったのは、彼らの作品で初めてかも知れない。
何かが足りない......。
作風に問題があるという訳でもなく、「らしくない」という訳でもない。
でも、やっぱり何かが足りないのである。

再始動........には、クリアしなければならない問題が実は多い。
それを本当にクリアしたのだろうか.......。
少々の妥協や違和感はあってもいい。
音楽性に変更はないものの、練りが足りないと感じるのは自分だけだろうか。
やけに淡白なのである。




2. BLACKWATER ★★★ (2015-08-24 23:46:54)

デイヴィッドの歌い方が3rdの頃みたいな力強い感じに戻ってると思ったので良かったです。



3. ヤングラジオ (2015-08-29 16:22:21)

最初に聞いた時の感覚は、僕にとって大事である。
僕は新譜のレヴューは、できるだけ早く書こうと決めている。
それには幾つか理由があるけど、その為には新譜を発売日には購入しなければならず、しかもそれを何度か実際に聞かなければならない。
繰り返し聞いたことによって、最初の感想と異なってくる場合もある。
だけど僕の場合、その感覚が180°変わるのは年に1枚あるかないかぐらいである。

別に早めに答えを出す必要は無いんだけど、それは自分の感覚を鍛える意味でやっている部分もある。
時には、判断に困る作品もあったりする。
良いのか悪いのか......難しい。
普通や平均的といった評価を、僕はできるだけしないようにしている。
それは、ある意味逃げの手だと考えているからである。


この新作、何度か聞いているうちに悪くないんじゃないかという感想に変わってきた。
世間での評価も、ファンの反応も悪くない。
やっぱり、凄いバンドだと改めて思ったのは事実である。

でも、なんで最初の感想でそうならなかったのだろうかと考えた時、やっぱり基本的な感想は変わっていない事に気が付いた。
つまりは、やっぱり結論としては物足りないのである。
ケヴィン・チャーコをプロデューサーに迎え、サウンドもワイドになってある意味クリアになっている。
だけど、それは僕にとってプラスというよりマイナスに感じる。
ソリッド感の後退やリズミックさの減少、鬼気迫る圧迫感の減少等は、やっぱり納得できないし、全体的に淡白であるという感覚も変わっていない。
彼らには、歩んできた歴史がある。
点で捉えれば合格点かもしれないけど、線で捉えれば.......。

元々実力のあるバンドだから、求めるハードルは相当高い。
でもそれを、予想を裏切る手段で彼らは超えてきた気がする。
完成度は高いと思うけど、今後を考えた場合、僕は賛成できない。
誰に、何と言われようがね......。




4. 帰ってきたクーカイ ★★ (2015-09-02 19:17:51)

 ヤングラジオさんの気持ちは良く分かる。
 
 私はこのバンドは3rdからのお付き合いで、正直3rdが一番好きだ。その3rdも超強力盤という評価は実はしていない。好きだけれど、もうひと踏ん張りという感じだった。だけれども、発表当時は他にここまで聴き応えのある作品を提出しているバンドが数少なかったので、確か褒めたおぼえがある。

 私は現時点で2ndは未聴(これは発表当時、試聴して「まぁ、いいや」と思ったので、未だに聴いていない)で、3rd→1st→4th→5thの順で聴いた。好きな順は、3rd→5th→1st→4thである。

 で、本作。良いことは良いのだ。久しぶりだし、やっぱり良いと思う。星二つあげる。
 だが、根源的に抱えているマンネリ感からの脱却は、悲しいかな果しえなかった。とても残念である。私は彼らの音楽のどこに停滞している部分を感じるのかというと、それはドレイマンのヴォーカル・メロディだ。結構な頻度で、「この歌い回し、別の曲でやっていなかったかなぁ」と思わされてしまう。本人が“武器”だと認識しているシンコペーションを効かせた特徴的な歌唱方法は、このバンドの絶対的な個性なのだが、仇にもなっている。これは究極的なジレンマといってもよかろう。

 「こりゃ、すげえな。やっぱ、あんた上手いんじゃん」と思わされたのは、カヴァー曲の“The Sound of Silence”で、これは素晴らしい。でも、カヴァーだから。オリジナル曲で凄さを感じさせて欲しい。

 良いんだけど、このままじゃ、ツアーの後でまた長期休暇に入ってしまいそうな気もするなぁ。




5. BLACKWATER ★★★ (2015-09-03 15:16:21)

Billboardみたら、全米初登場1位。5作連続1位は凄いですね。



6. もぶルールズ ★★★ (2015-09-22 11:35:05)

これは最高傑作かもしれない。前作・前々作は後半、テンションが下がっていったが、本作はボーナストラックまで良い曲ばっかり。ここ最近のアルバムに比べてリズミックさ、パーカッシヴな歌い方が復活している。と同時にメロディアスさも感じさせる。路線を変えずに、今までと似て非なる曲を生み出す才能は並ではない。何曲かキラーチューンもある。とくに前作は後半緊張感の無いアルバムだったが、本作は最後まで緊張感が持続する。1stと比べてどちらが上かはわからないが、3rd以降の正統派HM路線のアルバムの中では一番良い。


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