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Venter på stormene

ノルウェーのブラックの1st。

今年Alcest等が所属するレーベルProphecy Productionに加入したという事で、ポストロックやシューゲイザー色の強い作品かと思ったのだが、
オーロラのうねりを思わせる美麗さと北欧らしい冷気を伴ったノイジーなトレモロ、怒りや恨みを滲ませる低めのがなり声等、ブラック要素の強い作品である。
更に、一瞬静謐な星空を見せるような2.の中間部、瞑想により精神的に光に満ちた世界に到達したかのような3.の荘厳なチャーチオルガン等、
アンビエントも大体的に取り入れていて、幻想性を強めている。

リフレインを多用し、情景描写を重視した作品ではあるが、その手のブラックによくある様なぼやけたプロダクションではなく、北欧ブラックらしい耳障りさを残しているのも特徴。
Ulverの3rdにおける超絶なノイジーさが寧ろメロディの烈しさを引き立ている様に、それが寒々しさの演出という点でプラスに作用しており、
アトモスフィアをじっくり味わうよりかは、荒々しく変わるオーロラの夜空に圧倒される感触を受けた。
ノイジーさとアトモスフィアの両立という面で、激情が北欧ブラックの寒々しさに置き換わったDeafheavenとも言えるかもしれない。

普通のアトモスブラックに烈しさが無くて物足りないという人にお薦め。

気に入り度…84/100

おすすめ… Venter På Stormene

netal ★★ (2015-08-24 19:34:01)