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GET UP (2015年)
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解説 - GET UP
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1. 帰ってきたクーカイ ★★ (2015-11-03 19:06:02)

 BRYAN ADAMS。
 私にとっては、何というか青春の甘酸っぱい想い出みたいなアーティストだ。なんだか、いい年をしたおっさんが書くと「お前、ちょっと気色悪いぜ」と突っ込みたくなるが。
 だがBRYANも『18 til i die』の頃から(まぁ正確にいうとその前作も異色だったのだが)作風がアーシーで地に足がついた、どっしりと構えるような感じに変化。それ以降はメランコリックに振れたり、ロックに振れたり、アコースティックに振れたりしつつも、基本的には’80年代にブレイクした頃の楽曲群とは一線を画す“大人な”楽曲を収録したアルバムを発表している。
 本作も多分、今に至るまでの脈絡の中で語られるべきアルバムなのだろうが、初めて聴いた時にまず思ったのは「あれ?若返った?」というものだ。
 一曲目、溌剌とした軽快な楽曲で幕が開き、2曲目はいかにも現時点の彼らしい、若々しくもそれなりに年を喰った、格好良いロック。3曲目以降もそれぞれフックを持った楽曲が並び、良い所にROCKな楽曲が挿入されている(タイトルが示しているが④とか⑦とか)。
 本編9曲(ボーナストラックみたいなもんだろう。その後にアコースティック・ヴァージョンが4曲)というのも、とても潔く清々しい。
 本作は久しぶりに「BRYAN、これ格好良いぜ」と、問答無用に親指を立てたくなる優れたアルバムだ(今までのも決して悪くはなかったけれど)。



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