「The Keeper's Trilogy」 この一曲に惚れ込んで買いました。「Keeper Of The Seven Keys」パートのサビの大合唱は、ミュージカルのクライマックスの場面で使われる曲のような物凄い高揚感があります。個人的に大好きな大曲3つのメドレー(Halloween→Keeper Of The Keys→The King For A 1000 Years)という構成も気に入りました。
神アルバムだと思います。 もちろん、原曲あってのこのアルバムなわけですが、原曲よりイイ!と思える曲もいくつか。以下寸評。 01.Dr.Stein…★★ま、こんなアレンジも面白いか。なぜこの選曲なのか疑問。 02.Future World…★★アンディ・ヴァージョンとしては良い。普通。 03.If I Could Fly…★★★★これは秀逸。アコースティックというコンセプトを考えても、この曲の泣きメロディは似合いすぎる。原曲も神ながら、こちらも負けず劣らず。 04.Where The Rain Grows…★★★原曲とは全く違うアレンジで、これはこれでアリかもしれません。ただ自分はこの曲を聴いてHelloweenにハマった新しい世代のファンなので…原曲には及ばずですね。サビ部分のゆったり感は好きですが。 05.The Keeper's Trilogy…★★★★これの評価が皆さん一番高いようですが、それぞれ素晴らしい曲なうえに3つまとめられたら聴かざるを得ないというか(笑。 06.Eagle Fly Free…★★★★★批判覚悟で星5つ。個人的にはこれに一番感動しました。やはりアンディが好きだということで、原曲を上手くアンディに合ったアレンジにできているところがたまらなかったです。やはり原曲のキーを下げてアンディがそのまま歌うとハイトーンではキスクにかなわないかなという印象が拭えないですし。このアルバムの中ではこればっかり聴いてます。 07.Perfect Gentleman…★原曲との違いがあまり感じられない。疑問の選曲。 08.Forever & One…★★★★これは良いです。これも原曲を超えそうな1曲です。マイナー調なのでサビの最後のメロディが変わっているんですが、そこは原曲のメロディを捨てがたい感じもあるので星4つ。でも原曲と両方好きですね。 09.I Want Out…★★全体にわたって子供合唱団みたいなのは不要。あとは上手くアンディ向けアレンジができていると思うが、ギターのオブリがちょっと変なの多いし、これもちょっと選曲が疑問。 10.Fallen To Pieces…★★★★これは最高ですね。原曲も哀愁漂っていて良かったんですが、こちらはそれを軽く凌駕していると思います。アコースティックアレンジするには最適で、仕上がりも神です。If I Could Flyと同様、アンディの哀愁メロディ好きな人ならたまらない。逆に言えば、それが好みでない人には受け入れにくいかも。 11.A Tale That Wasn't Right…★キスクよりアンディのほうが確かに情感がこもるかと思うんですが、それにしてもちょっと間延びしてないかと。アレンジが荘厳ながら、なぜか残念。何回も聴く気がしないんですね。
今更購入して聴いてみたのですが、こりゃ素晴しい作品ですね。 70人編成のオーケストラとオペラティックな男女混成コーラスを加えて、元々ドラマティックだった楽曲が一層壮麗且つシンフォニックに蘇った“ THE KEEPER'S TRILOGY(守護神伝3章を一つに編曲したアルバムのリーダー・トラック)や、バラード“FOREVER & ONE”“A TALE THAT WASN'T RIGHT”といった名曲のリアレンジ・バージョンを聴くためだけにでも購入する価値が大いにある本作だが、そうした大仰な仕上がりの楽曲はどちらかと言えば少数派で、本編の大半はアコースティカルだったりバラード調だったりと、肩の力を抜いた軽快なアレンジが施されたナンバーが占めている。 HELLOWEENのコミカルな側面が打ち出された作風には賛否が分かれるやもしれませんが、別にメロディまで能天気になってしまったわけではなし。サックスが景気良く吹き鳴らされる“DR.STEIN”、アコーティック化された事により叙情性がいや増した“IF I COULD FLY”、女性Voも取り入れて見事にお洒落なポップ・ソングへと変換された“EAGLE FLY FREE”辺りを聴くにつけ、こうした陽性なアレンジが施された事で逆に元曲のメロディの良さが浮き上がってきたように感じられる次第。