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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2015-12-05 18:01:14)

2015年発表の1st。
１枚目のデモのタイトルが「Ai Shiteru Yo」だったり、この初のフルアルバムを日本のHidden Marlyから出していたり、何気に日本通なバンドなんでしょうか…？それにしても、デプレ系で「Yo」って(笑)。ニュアンスも分かってタイトル付けてるとしたら相当のセンスですよ、この人達…。

そしてCDの再生を初めてすぐに、フランス語での会話や啜り泣きが聞こえるSEに次いでの展開には面食らいました。フランス語の独特の響きを活かした、独特な雰囲気のあるラップが男のダミ声で放たれ…この時点でなにか違うぞ、という感じになります(笑)。路線としてはリフ・リズム共にロック色強めな鬱ブラックで、LIFELOVER辺りを元気にした感じでしょうか。

楽曲の多くのパートで挿入されるヴァイオリンが最大の特徴で、常に優美で物悲しさに満ちたアトモスフェアを演出してますね。これが単にメロディアスなだけでなく、都会の闇的な暗さを醸し出しているような印象で、ヒリ付くような絶叫ヴォーカルとも相俟って現代社会で追い詰められた人間の精神を描写しているような、アーバニズムとメランコリーが合わさったような独自のムードが演出されています。

ぶっちゃけ結構マニアックな路線ですが、だからこそ日本のレーベルから目を付けられたのかもしれませんね。しかしこのバンド名とアルバムタイトル…敢えて検索避けしてるとしか思えないシンプルさ(笑)。宣伝する気とか全くなさそう。

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