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Structurae (Usher-to-the-ETHER)


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Structurae

2015年発表の3rd。

これは一回試聴して「買おう」と決めました(笑)。ミディアム中心ながら一筋縄ではいかない、変則的なリズム構成に、キーボードやサンプリング等が知的に味付けをするプログレッシブ/アヴァンギャルドなブラックで、近年のARCTURUSやSOLEFALD辺りの構築性に、UNEXPECT等の持つ破天荒さを足した感じでしょうか。もう少しマイナーなバンドを挙げていいなら、レーベルメイトでもあるORAKLEの作風を、キーボードをより前面に出した音像にした感じ…というと近いかも。

この作品、アヴァンギャルドブラックではあるんですが、「分かりやすくアヴァンギャルドしてる」のが良いですよね。例えばキーボードの使い方ひとつ取っても、ピアノが何かが崩れていくようなダークさを醸し出したり、ARCTURUS的な煌びやかさを演出してみせたり、インダストリアル風の音色で緊張感を与えたり、そのパートで表現したいものがはっきりしている感じなので、複雑な展開をしてても自己満っぽい複雑さじゃないのが良いです。ギターやクリーンヴォーカルなんかも戯曲めいた印象的なフレーズが多く、楽曲が彩り豊かなものになっているように思います。

これは前述したようなバンドが好きであれば買いだと思います。この知性的だけど狂気的、だけどその中に更に諧謔味も含んでいるようなムード、かなり好きです。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2015-12-09 23:34:06)